KAC20245・お題「はなさないで」このお題が出たということで、やはり無月さんはお得意である恋愛系で来ました。なるほど、ただの恋愛物ではなく、時間を超えたタイプの恋愛話としてきました。ではどのくらいの年数が離れているのでしょう。50年……100年……いやそんなレベルじゃなかった!まさに本能から揺さぶられる恋愛話でしょう!
破壊力満点の設定が面白おかしく、でも時にほろりと……。ヒロイン時子ちゃんの大学の先輩が作り出したタイムマシーンによって原始時代からやって来たゲンちゃん。どうやって原始人と恋が始まるのかと思いきや……。コメディタッチでありながら、後半では胸キュンや切ない出来事も。こんな恋の物語、誰も読んだことがないのでは?読みやすい文体とこれから二人がどうなるのか続きがどんどん気になる展開にいつしかあなたも物語に入りこんでしまうでしょう。
変人たちが集まる大学に通う、ごく一般的JDを名乗る主人公。ところが、井枯(イカレ)先輩がタイムホールを作ったことで、彼女の所属する研究室はあら大変!その穴を通って原始人がやって来ちゃった!コントロールが効かないタイムホール。果たして、原始人ゲンちゃんの運命と、そこから芽生える主人公との恋やいかに!
時代は原始人ですよ。何言ってんだ、とお思いでしょうが、この作品を読めば、次くるイケメンは原始人だなって。原始人というかゲンちゃんですね。原始人にもいろいろいますから。ゲンちゃんがスパダリ系のイケメン原人なんです。うほうほ言うとりますが。ぶっとんだ設定どギャグで突き進む本作ですが、ロマンス部分は意外と骨太。しっかり感動をかっさらって行きます。全体的にスピーディーで懐かしのギャグ漫画みたいなところもあるので、さくさく読めます。おすすめです
時子の大学の先輩は天才です。時空に穴を開け、別の時代につなげる装置を作りました。天才なのによくわからんうちに装置を作動させてしまったりするのですけれどね。明治くらいとつなげるつもりが、ポッカリ開いた時空の穴からやってきたのは、原始人! うほっ。天才なのかポンコツなのかわからん先輩です。あ、言っちゃった。大丈夫、テレパシーのようなもので意思疎通が図れる装置もどこぞから出てきます。でも、原始人なんてどうするの?
言葉が話せない原始人のゲンちゃんはウホウホいってるし、イカレた井枯先輩はとんでも発明家だし、設定は完全にギャグのようですが、物語は思いのほか純粋なラブストーリーです。 笑いと純愛がぎゅぎゅっとつまったSF恋愛短編。 原始人との時を超えた恋の結末は……?