前夜 星堕ちる夜
???年 星が堕ちた日
風の音 一輪の花 満身創痍の一組の男女
そして、、、異形の怪物
月明かりがその異様な風景を照らす
虫の1匹たりと通れぬ程に張り詰めた空気が漂う
しばしの沈黙の後、異形の怪物が口を開いた
「最後の警告だ。投降しろ。苦しまずに逝かせてやる。どう足掻いても人間は光には勝てぬ。」
その声からは余裕が伺える。
目の前の男女との激しい戦闘を経てなお
余力を残している。
次いで言葉を発したのは女性だった
いや、言葉と言うよりも笑い声だったが
それを見て寡黙な男の方も笑みを浮かべ
2人は背中を預け合う
「投降するなんて有り得ないわ。私には護らなければならない子達がいるんですもの」
「・・・投降はしない。もちろんの事引き下がる気もない。僕はお嬢様を護るためにここに居る。」
2人の目に闘志が宿る。
彼らの炎は再び燃え始める。
想いを紡ぐ2人は今ここに高らかに宣言する
消えぬ炎 揺るがぬ想い
炎を護る為にもう一度剣を取る
「「□□□□!!」」
刹那、炎と光がぶつかり合い
その日世界から何かが消えた
ーーーーーー???年 竜胆の日誌
竜胆共鳴譚 @asayamori
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