ああ、腹が減った……。温かいご飯を食べたくなってしまう……

本作の魅力は、美味しそうな調理シーンだ。
オノマトペまで使って、言葉を尽くして丁寧に紡がれる調理の風景は、読む者の想像力によって空腹を刺激するスパイスとなる。
そして提示される料理はどれも逸品ぞろいで、落ちるほっぺが二つでは足りないくらいだ。

また、勇者の死ときっかけとして物語に流れてくるゆったりとした異国情緒は、ヒューマンドラマを感じさせる良いものとなっている。
是非ご一読あれ