『求ム、ボツ原稿との向き合い方』
小田舵木
『求ム、ボツ原稿との向き合い方』
半年ぶりにボツ原稿を作ってしまった。
5000字程の原稿で、所要時間は3時間ほど。
どうにかこうにか面白くしようとしたが、あまり馴染みのない世界を描こうとしたのが拙かったらしい。
私は久々にボツ原稿フォルダに文章をしまった。
有り難い事にそこにはあまり原稿は転がっていない。
私は。そこまでボツをするタイプではないのだ。
文章を書いていれば。そこまで気に入らない文章が仕上がる事はままある。
だが。基本的に私はボツっぽいモノでも完成させる事をポリシーとしている。
拙い文章でも。完成に至らせてしまえば、ある程度の発見はあるからだ。
そして。どんな文章が人にウケるのかは未知数だから。
だが。今日のあの文章は。どうにもストーリーが転がらなかった。
延々と日常描写が続き。ストーリーが展開しなかった。
起爆剤を仕込んでも、小さく収まってしまったのだ。
これは。プロットを作らない作者の宿命のようなモノである。
プロットを立てていれば。ある程度文章にメリハリがつき、収まるトコロに収まるが。
私はそういう創作にあまり興味がない。
キャラクタを先造りして。後は好きにやらせていた方が話は転がるような気がする訳だ。
ああ。でも今日のあのキャラは。どうにもうまく動かなかった。
これは単純に作者の技量の無さに起因するが。
そういうキャラを作ってしまう事もあるもんだ。
最初は。中々面白いキャラが出来たと思っていたが、動かせば動かす程ぎこちなくて。
同じようなシーンを何度も演じられた。小説にメリハリが出なかった。
ああ。悔しい。
ボツ原稿を生み出してしまった事が。
私の執筆時間は。限られている。別に時間に困っている訳ではないが、私の寿命には限りがあるからだ。
だから。一日一日が勝負なのである。
いつか。自分が納得できるような文章、物語を作りたいのだ。
だが。最近は。妙にぎこちなくなってきている。
それが先鋭化したのが今日のボツだ。
最近はインプットが少なくて、アウトプットばかりが増大している。
だから書くのに困っている。常にネタ切れ状態なのである。
まあ?最近はあまりサボらずに文章を書いているから。いつかこういう事態が来るのは分かってた。
そろそろ。充電期間に入るべきか?私は悩む。
文章を書けなくなっている時は。素直に文章から離れるのが吉だと私は思うのだ。
無理して絞り出した文章には、その焦りが出てしまう。
文章とは。溢れ出るものをそのまま流す方が良いのだ。
書きたい時に書きたいように書く。それが一番の創作法であり。
しかしだ。
文章を書くのは案外スポーツに似ていて。
少しサボると、あっという間に書けなくなる。
私は去年、2度の絶筆期間を経ているが。どちらも復帰後はかなり書きづらかった。
それに。文章を書くのは私の趣味である。
それを無くしてしまえば。私の生活は無味乾燥したものになるだろう。
ああ。悩ましい。
そもこの文章を書き始めたのは良いが。
何処に着地させるかで悩んでいる。
日記という体にしておけば適当な形になるが、一発ボツった後である。少しはマトモな文章を書きたいもんだ。
◆
この文章を読んでいる奇特な貴方、恐らく書き手でしょう。
貴方はボツを出しますか?
そして。ボツに対してどう向き合っていますか?
私は。ボツが出ると無性に悔しくて悲しい。
自分が納得出来る創作をする上では。
ある程度のボツが出ることは当たり前でしょう。
だが。私は。あまりボツを出したくない人間で。
まあ、無茶苦茶を言っているのは承知の上なのですが。
どうしたら良いんでしょうかね?
切り替えたら良いのかな?
頭の悪い私にはさっぱり分からない。
『求ム、ボツ原稿との向き合い方』 小田舵木 @odakajiki
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