草食のバッファローたちが、怖れと怒りで破壊の化身へ変わってゆく世界で

テロに反対。だからテロを想起させるものを弾圧しよう。
戦争に反対。だから戦争を起こすものを破壊しよう。

暴力と破壊を恐れれば恐れるほど、それをこちらが力で破壊するしかなくなる。
そんな暴走を選ばずにいられる方法は、どこにあるのでしょうか。
本作のなかに、それを考える時間があるのかも知れません……。

その他のおすすめレビュー

武江成緒さんの他のおすすめレビュー1,992