第12話
「技術の進歩ってすごいっすね。」
それ以外に言える言葉がなかった。
「ここからが本題よ。あなたには、この白昼夢をつくるお手伝いをしてもらいます。」
「は…?」
何を言っているのか理解できなかった。
「いや俺…そのプログラミングとか開発とかそういうのはやったことないっていうか…」
「そんなことは知ってます。技術開発をあなたに頼もうなんて思っていません。」
「じゃあ…」
「あなたには、依頼主の話を聞いて、依頼主に必要なもの、を考えてもらいます。」
「必要なもの…?」
「言葉で説明するより見せた方が早そうね。」
そういって貴婦人は身につけている腕時計のような装置の小さなボタンを押した。すると、目の前に立体の映像が映し出された。
そこにいたのは、目の前で眠っている男と貴婦人だった。
白昼夢の先で sweet world @sweetworld
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