第6話







「さっさと働け!」


「五月蝿いわね!私は公爵夫人よ!公爵夫人を鞭で叩くなんて何考えてんのよ!?」


「僕達は公爵夫人の恋人だ!」


「公爵夫人?公爵夫人の恋人?お前達は何を言っているんだ?っていうか、何で家畜が人間様の言葉で喋ってんだ?あぁ?」


「家畜は『ブヒッ』か『モ~』でしか喋っちゃいけねぇんだ・・・よ!!!」


「ブヒッ!ブヒッ!」


「モ~!」


 私達が人間の言葉を使って反論する度に、鉱山の指揮をしている男達が私達を鞭で叩くの。


 これは私達だけではなく家畜落ちした人間全てに言える事なの。


 それだけではなく、家畜落ちした人間が食べる事が出来るのは奴隷の残飯のみ。


 奴隷は貴重な労働力だから雇う方は生活から健康方面などに気を遣い大切に扱わないといけないけど、家畜落ちした人間は家畜だから雇い主は乱暴に扱ってもいいし、仮に雇い主が家畜落ちした人間を殺したとしても罪には問われない。


 どれだけ乱暴に扱われても、瀕死になっても・・・家畜は雇い主に対して文句の一つも返してはいけないの。


 それが家畜落ちした人間の行く末──・・・。



 私は美人だから幸せになりたかった


 綺麗になる為にはお金が必要だから


 お金の為だけにキモデブなシナモン様と結婚した


 それなのに・・・


 何で私は家畜になってしまったのかしら・・・?









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公爵夫人でしたが浮気と托卵をした罰により家畜になりました 白雪の雫 @fkdrm909

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