最終話、だから僕には野心なんてありませんから!!

そうして多くの味方を得た僕たちが圧勝に終わってしまってそれからすぐに王国は滅びてしまったのである。


命乞いとかしてきたので流石に殺すのは良くないとして島流しにさせた。


本来ならば処刑される所を何とかして命をつなぐ事には成功した。本当にいろんな人に説得に回って大変だったけど死刑だけは免れたので頑張ったかいがあるなと思っていた。


けれどもこれ以上の事は何も出来ないけど頑張ってくださいと伝えて見送った。


それからしばらくの時が流れて僕はまたしても大変な事になっていたのだ。


それはあれから聖女さんが僕と政略結婚をしましょうと言われてほぼ無理矢理に婚約されたのである。


今のこの状況で教会と対立したら間違いなくこの地域は滅びてしまうと感じた僕は貴族としてこの地域を守る為にその提案を受け入れた。


恐らくであるけど相手もそれを知っている上に提案を出してきたのであろう、人の弱みに漬け込むことは良くないことだと思うのですけど教会の人間がそれをやっても良いのですかと言いたかったけど我慢をした。


恩もあるから断りづらくてと思っていたら王国が滅びてから隣国の帝国と仲良くするために色々と頑張っていたら皇帝陛下の娘さんを助けてしまってしかも僕が治めている領地を手に入れるためにこちらも政略結婚をしようと言ってきた。


そこからは教会と帝国がバチバチに火花を燃やして戦争一歩手前まで発展をしてしまった。


頼むからと思っているとそんな時に世界からすればとても名案であり僕からすれば悲報な事が起きたのである。


それは僕の取り合いをしていたらしくその時に聖女さんが僕みたいな男が女性一人しかいないなんてそもそもおかしくないですかと皇帝の娘さんに伝えると確かにと納得してしまったのだ。


それを聞いて何か僕には嫌な風が吹いているような気がしてなからなかった。


それから結果的に僕が旧王国の領地の半部を治めてそこに僕をリーダーにして国を建国する事になってしまった。


もちろん、一人では無理なので選挙で選ばれた人たちと共に国の運営を始めて回していると民たちから更に信用を得てしまって帝国と教会に正式に国として認められていた。


おかげさまで大変な事になって聖女さんと帝国の娘さんと結婚してどちらが一番、僕を支えられるのかと勝負だとして何か厄介なことを始めたようだ。


僕はいつも通りに出来る限りのことをして国に尽くしている。


僕はこの世界に戻ってきたのは一つの罪滅ぼしと思っていることは今でも変わりはしない。


まともであれば多くの人たちを不幸にさせることもなく平和に暮らせていたのにそれを破壊した己の罪としてどんな苦難でも立ち向かっていくつもり。


けれども別の意味で僕はまたしても滅びてしまうかもしれないと感じていた。


その理由としてはその聖女さんと皇帝の娘さんの二人が僕を世界の支配者にさせようと動いているのだ。


そんな野望なんてありませんからやめてくださいとお願いをしても言うことを聞いてくれずにいる。


その上に民たちも僕こそがこの世界の支配者に相応しいと変な宗教を始めてしまって取り返しがつかないことになってきているのだ。


何かここまで問題事が多いのは日本でブラック企業に務めていた以来だなと昔のことを思い出しながらもこれも貴族として何よりも罪を犯した者として逃げるわけには行かないと思いながら今日も迫りくる難題に向き合いながら頑張っていた。


「ハッハッハ・・・間違いなく過労死が訪れそう」


疲れ切った目をしながら僕は頑張り続けるのだった。


お願いしますからこの人たちを制御出来る人材が来てくれることを天に祈っています。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

元悪徳貴族がまたしても悪徳貴族になってしまったので今度こそまともに生きているだけなのですから信じて下さい、僕はそんな野心はありませんから 人中の蝮 @atkeda

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画