すべては嘘で、できている

あとがき

『すべては嘘で、できている』を最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。

　この作品は、先月行われました文学フリマ京都にて、出品した作品になります。

子供だった青春時代の恋愛と、少し大人になった20代半ばの恋愛を、対比させながら描いてみましたが、いかがでしたか？

　恋愛をしていると、むき出しの自分になって、「もっとこうした方が相手に好かれる」と頭で思っていたことがすべて、ばっしゃーんと飛んでいき、身ぐるみが剥がれてしまいます笑

　ほんと、なんであの時こんなこと言っちゃったんだろうとか、後悔ばかり募るのですが、苦い思いも、本気で恋をしているからこそ味わえるのかなと考えると前向きになれますね。私自身、過去に後悔した恋愛があります。きっとどなたの心にも苦い恋愛の経験があるのではないでしょうか。

　物語の主人公たちは奇跡的に再会を果たしますが、かつての恋人ともう絶対に会わないということも多々ありますよね。

　もしどこかの未来（または過去）に、後悔したあの人と再会していたら……と考えてifの世界を妄想するのが趣味でもあります（悪趣味w）

　ともあれ、当時はめちゃくちゃムカついたことも、今となっては流れていった過去の思い出の一つ。今は、目の前にいる大切な人を、大切にしたまま一生を終えるのが目標です。というと、ちょっと恥ずかしいですね笑

　ここまでお付き合いいただきまして、ありがとうございました。

　ぜひ他の作品もよろしくお願いいたします。

　2024.2.18

　葉方萌生🍁