私が彼女を推したワケ
しぇもんご
ファンクラブ会員番号1031 ナナミの場合
もう無理かも。
二年も同じプロジェクトにしがみついたのに、結果が出なかった。
環状分子の合成までは順調だったのだ。
だけど、それを応用するためのカップリング反応が、どうしてもうまくいかない。
今日の進捗報告も地獄だった。
誰からも質問が出ないのはいつものことだから別に構わない。
だけど今日は、プロジェクターの不調で私の資料がスクリーンに映っていなかったのに、それさえ誰も指摘してくれなかった。
まぁずっと自分のモニターを見ていて、気づかなかった私も悪いけどさ。
名刺にはPI(Principal Investigator)なんてついてるけど、実質プロジェクトメンバーは私だけだし。
やってることは変わらないのに、肩書きばっかり大きくなっていく。そんなんだから、うまくいかないと余計に白い目で見られる。
なにが女性活躍推進だ。
ほんと研究者なんて、やめておけばよかった。
とぼとぼと帰路につき、ワンルームのドアをあければ、玄関にまで散乱したコンビニ弁当の空箱が目に入る。思わず深い溜息が出てしまう。
仕事もうまくいかないけど、プライベートもひどいものだ。
寝て、起きて、成果の出ない実験を延々と繰り返すだけの無為な日々。
唯一の娯楽は、アイドルの動画をみることだったけど、それも最近しんどくなってきた。
眩しすぎる光は、毒にしかならない。
それでも、他にやることがないのだから、仕方がない。
寝るまでのBGMだと思って、発泡酒片手に今やっているアイドルのライブ配信を探す。
最近は、大手の事務所だと、自分たちの配信プラットフォームを持っているところが多い。
今や世界的スターになった五人組女性アイドルグループ「メビウス」が所属する事務所もその一つだ。
私も例にもれず、メビウスの不動のセンター、
だけど、ゼロ様みたいな超人気アイドルがライブ配信をやることはない。
もっと名前も知られていないような、駆け出しのアイドルが宣伝目的でやっているのだ。
最近の私は、そういう子たちを見て、酒を飲むのが日課だ。
ゼロ様に憧れてこの世界に入ってきた無垢な子供達。
彼女たちは蛾だ。
身を焦がすほどの眩い光に集まってきた蛾。
私はそんな蛾をみて安心する、うまくいかないのは自分だけじゃないと。
ホント最低。
昔は純粋に推し活を楽しんでいたはずなのにな。
今、配信しているのは10人か。
誰にしようかな。
ん? この子、結構な人数が視聴している。
橘ユウリ?
誰だっけ?
私が知らないってことは、野良か。
研修期間を終えたのに、どこのアイドルグループにも所属できなかった子。
それでもアイドルになる夢を諦め切れない哀れな蛾。
決めた、今日はこの子にしよっと。
「こんばんは、橘ユウリです」
始まったばかりみたい。
すでに視聴者数が500人を超えている。
野良で、しかも開始直後でこの人数はちょっとすごいわね……先輩とのコラボ企画かしらね?
「今日はまた、リクエストコーナーにしようと思います」
なんか違いそうね。
というか、この子、えらいテンション低いわね。
ダウナー系のアイドルもいるにはいるけど、なんか普通に元気がないというか、覇気がないわね。
「……はぁ」
えっ? 溜息?
大丈夫、この子?
でも、なんだろう……今の溜息もそうだけど、一つひとつの所作が絵になるというか、不思議と目を引く子だ……。
「じゃあ、リクエストどーぞ」
なんの!?
説明端折りすぎでしょ。
だけど、視聴者は分かっているみたい。
すごい勢いでコメントが流れていく。
「…………………………」
なんかしゃべんなよ!?
コメントが流れているあいだ、だんまりなんだけど!?
ほとんど放送事故だよコレ。
「……はい、ありがとうございました」
やっとしゃっべたよ。
3分くらい黙ってたよね?
この中から、何か企画を選ぶのかな?
「全部で313個のリクエストを頂きました。一番多かったのが弾き語りで173票、うち37票がミル研の卒業セレナーデ、19票が雫の夜、17票が微かな愛、13票が……その他、1票づつでした。次にクイズに分類される企画が83票、うち出題型が29票、参加型が17票、その他が37票でした。3番目がコラボ企画で、31票。うちわけはメビウスが11票……」
いやいやいや。
そんな詳細に集計結果出さなくてもいいでしょ。
というか、集計、速過ぎない?
特別なスクリプトでも使ってるのかな?
と思ったけど、なにやらコメント欄が盛り上がっている。
【出たw ユウリの神速セルフ集計!】
【検証班はよっ!】
【もはや、これ自体が企画w】
えっ?
まさか、あの速さで流れたコメントを頭の中で集計しているの?
うそでしょ!?
「……ということで、集計結果は気にせず、31番目のコメントで頂いた、ジェスチャークイズにしたいと思います」
なんでよ!!!?
「31という数字が好きだからです」
ぶっ!!
口に含んでいた発泡酒を噴き出してしまった。
びっくりした。
私のつっこみが聞こえたのかと思ったけど、コメント欄で盛大につっこまれているのね。
おもしろいわね、この子。
なんか、いつもより普通に楽しんでるかも。
それにしてもずっと真顔なんだけど。
普通、アイドルって笑顔が売りなんじゃないの?
「じゃあ、始めますね。口頭でのヒントは2回までとします」
あ、ジェスチャークイズ始まった。
なんか飲んでる。
あっ! コレ知ってる!
メビウスのイチカちゃんが出てた乳酸菌飲料のCMだ!
確かこの前飲んで……うん、目の前にゴミが転がってた。
あぁでも、そっか。
こんな感じか。
って、なんで私ちょっと残念がってるんだろう。
コメント欄でも、ドリンクの名前が大量に流れてくる。
……ん?
…………あれれ?
なんか、この子まだジェスチャー続行してるんだけど。
飲んでたドリンクを机に置いたのかな?
あれ?
そのまま画面から消えちゃった。
【ジェスチャークイズで画面から消えるアイドルw】
【ユウリワールドへようこそ! ここからが本番です】
古参っぽいファンの人達が盛り上がってる。
あ、出てきた。
なんか、怪しいサングラスして、キョロキョロしてる!
うわっ、飲み物すり替えて逃げた!
え、何コレ?
【ジェスチャークイズの最中です(念のため)】
うん、そうだった。
また帰ってきたけど、今度はサングラスしてないから、元のユウリちゃんかな?
あ、飲んじゃダメっ!
それ、変なユウリちゃんがすり替えたやつ!
って、だから何なのコレ!?
でも……うまい。
一人芝居になるのかな?
すごく、引き込まれる。
よかった、飲むのは思いとどまったみたい。
だけど、今度はすごく不審がってる。
「おかしい、一口飲んだはずなのに、減ってない」ってことね。よく、ジェスチャーだけで伝えられるわね。
おっ! 何か思いついたみたい。
えー、なんか組み立て始めたんだけど。
いや早く警察行けってコメントが大量に流れてくる。
私もそう思うよ。
あ、組み立て終わったみたい。
……うん、どうしよう、分かっちゃったかも。だってすごく上手なんだもん。
視聴者のほとんどは分かってなさそう。
そりゃそうだよ。私みたいな専門家じゃないとコレは無理だよ。
ねぇ、ユウリちゃん、あなた何者なの?
始まった。
不審な飲み物を流しているように見えるけど、これは別の容器に移し替えてるだけ。
そうそう、3滴くらい垂らしてね。
で、次にコックを開けると。
ん? 時計を確認した?
なんで?
一応メモっとこう。
ここからは、ほとんど動かない。たまに片手で何かを揺らすだけ。
あまりに不審な動きにコメント欄が大変なことになってるけど、これはユウリちゃんがおかしくなったわけじゃない。
いや、アイドルの配信としてはこれ以上ないくらい、おかしいんだけどね!
それに、たぶん、そろそろ。
ほら「おっ!」って顔した!
まって、今の顔すごくかわいかったんだけど!
ふー、あぶない。
でも、間違いない、変色域に入ったんだ。
マンション広告の余白に書き殴った手元のメモを確認する。さっきまで10秒ごとだったのに、「おっ!」から3〜5秒ごとに揺らしているみたい。
って、なんで私、こんなの記録してんのよ!
完全に職業病だわ。
実験だと思うと、メモを取らずにいられないんだよね。
そう、これは実験だ。
教科書にも載っている、とても古典的な化学実験。
そろそろ勘のいい人なら分かるんじゃないかな?
【中学?高校?の時にやった実験!】
【中和滴定?】
正解。
だけど、おそらくクイズの答えは別。
ほらね?
このコメントを見てもユウリちゃんは動きを止めない。
まだクイズは終わっていない。
不審者が飲み物をすり替えるという茶番だけなら、最初の乳酸菌飲料のCMは要らなかったはず。つまりあれには意味がある。それに口頭でのヒントは2つまでって言葉。なら答えはその先。
やばい、このクイズすごくおもしろい!
でもどーしよう。コメントするの緊張するなぁ。だけど多分、コメントしないとヒントをくれない気がする。
よし、送ってみるか。
ライブ配信にコメントするの久しぶりだな。
【滴下溶液は何ですか?】
私のコメントが流れた。
ドキドキする。
ユウリちゃんの頬がピクってした気がする。
「0.25mol/Lの水酸化ナトリウムです」
やった!
ユウリちゃんが、私のコメントに反応してくれた!!
って、そうじゃなくて。
いや、嬉しかったけど!
とにかく私の予想は合っていたみたい。これは中和滴定で間違いない。中和滴定は未知の溶液の性質を調べる手法の一つ。そして、このクイズの答えはたぶん対象溶液、つまり不審な飲み物のpHだ。
既に計算に必要な溶液の量は示されている。そう、あのCMだ。
床に転がっている空き容器のラベルを確認する……125ml。
ちょうどいい量だ。
そして計算に必要な数値はもう一つ。
私はコメント欄にテキストを打ち込み、送信せずにその時を待つ。
あ、「ん」て顔して、コックを閉めた!
つまり、ここが中和点。
送信っと。
【ビュレットの読みはいくつですか?】
【滴下量はいくつですか?】
【滴下量教えて!】
そっか。スタートの読みが0とは限らないから、滴下量を聞くべきだったか。
というか、やばい!
私以外にも答えに気づいている人がいる。
でも、あれ?
ユウリちゃん、このコメントには反応してくれない。
なんで!?
滴下量がわからなきゃ解けないのに。
何かを見落としてる?
「〜♩♩」
か、かわいい!
なんかユウリちゃん、鼻歌うたいだしたんだけど!? ご機嫌なの?
あまりの可愛さにコメント欄が死人であふれ返ってるけど、これってメビウスの曲だよね?
ちょっとスローテンポのバラード曲。
ん? テンポ?
そうか!
だから、時計を見たんだ!
なら、するべき質問はこれだ。
【1回の滴下量は一定ですか?】
「はい、0.02mlで一定です」
ビンゴ!
これでヒントは2つとも出揃った!
なら、残りのパラメータである滴下速度は、鼻歌に関係あるはず!
えっと、この曲のBPMは……60!
ということは、1分間に60滴……あれ?
おかしい、速すぎる。
ユウリちゃんがフラスコを揺らすタイミングは3〜5秒に1回だった。
普通は一滴ごとに撹拌するはず。
これほどの問題を即興で作れるユウリちゃんが、こんなミスをするとは思えない。
よく考えるんだ。
この曲は、シングルカットされていないはずで、収録されているアルバムの名前は確か…………One Fifth!
なるほど!!
えーと、だから……うわー紙! 紙!
もうこれでいいや!
仕事で使っている実験ノートの表紙に書き殴って計算する。
これ、手計算無理だ!
スマホの関数電卓ってどうやって出すんだっけ!?
できた!
急げっ!
カタンっ!
勢いよくエンターを押す。
心臓がバクバクする。
【pH3.1です】
【pH3.1】
【pH3.1?】
ほぼ同時に3つのコメントが流れた。
でも、やった!!
私が一番だ!!!
ユウリちゃんの動きが止まった。
「64CHANさん、H0NYAKU-shiさん、mayumayuさん、正解です。おめでとうございます」
やったー!!!
ものすごい達成感!
なんか途中から、めちゃくちゃ真剣になっちゃったよ!
ユウリちゃんも若干嬉しそうに見えるんだけど、気のせいかな?
「一緒に実験しているみたいで、楽しかったですね♪」
………………わ、笑った。
か、かわええええええええ!!!
え? 可愛すぎない!!?
え? 可愛すぎない!!?
ちょっと待って! ムリ、息が出来ない!
お、落ち着け私!!
まずは深呼吸!!
すーはー! すーはー!
「では、もう1つ、リクエストが多かった、弾き語りもやりたいと思うのですが……せっかくなので、ジェスチャークイズで一番に正解した64CHANさん、何か曲のリクエストはありますか?」
へ?
わたし?
よばれてる?
いま、ユウリちゃんに話しかけられてる?
どどどどどどーしよー!!!!!?
ユウリちゃんの曲がいいよね!?
でも、私今日が初めてで、知らないんだよ!
もう、なんで予習してこないんだよ私!
バカなの!?
あー泣きそう。
とりあえず、何か打たなきゃ!
待たせちゃダメだよね!?
【お気持ちだけでうれすいdwし】
誤字ったぁぁぁぁぁ!!!
【落ち着いてwww】
【わかるわかるw】
【あの笑顔の後で平常心を保てる人間なんていないから大丈夫!】
うぅ、みんなが優しい。
落ち着け私。
正直な気持ちを伝えるんだ。
【こうしてたくさんレスを頂けただけで、とても幸せです。曲はユウリさんにお任せします。ユウリさんが好きな曲を聴きたいです!】
だ、大丈夫かな?
失礼じゃなかったかな?
「…………わかりました。では、メビウスの『彼方』にさせて頂きます」
なん……で?
その曲は、私が1番好きだった曲だ。
どんな時でも勇気をくれた曲。
失敗しても何度も立ち上がれと鼓舞してくれた曲。
今の私には、眩しすぎる曲。
ユウリちゃんのギターが優しく響く。
原曲よりスローペースで、穏やかな音色。
柔らかく、透き通るような歌声。
ユウリちゃんが歌うと、こんなにも優しいんだね。
――もう頑張らなくていい。辞めてもいいんだ。
そうだよね。私、十分頑張ったよね。
――逃げればいい。目を背けてもいいんだ。
ありがとう。
だけど……これは慰めの歌なんかじゃない。
大好きだったオチサビ、原曲だとゼロ様が歌うソロパート。
――それでもキミは立ち上がるんだろ? だからボクが背中を押してあげる、何度だって。
……あぁ、ゼロ様と全然違う。
その歌声は、ゼロ様みたいに力強く背中を押してはくれない。
ただ、触れるだけ。
立ち上がり方を忘れてしまった私の背中に、優しく手を添えるだけ。
なんて心地良いんだろう。
ありがとう、ユウリちゃん。
ごめんね、もっとちゃんと見ていたいのに、モニターがぼやけてうまく見えないや。
……終わった。
なにか言わなきゃ。
【とても素敵な歌と演奏でした!ち】
あーもう最低。
迷ってたら、一文字消し損ねた。
でも大量のコメントに混じって、私のコメントは一瞬で流れていったし、さすがに見てないよね?
「……ち?」
見てた……。
ごめん、ユウリちゃん。
「あぁ……ちなみにどうしてこの曲を選んだか、ですかね?」
……はい、そうです。
「64CHANの数字を分解して、並べ替えると、最初に報告されたメビウス芳香族化合物の分子式、C32H28と、無を意味するNAが導かれます。つまりゼロ様のファンの方ではないかと考えました。ただ、これだと数字は60で4余ります。これの意味が最初分からなかったのですが、メビウスの4枚目のシングル「彼方」がお好きなのかなと思い選曲してみました。私も好きですしね」
ははっ……もうなんなの?
IDの意味なんか、自分でも忘れちゃってたよ。
そうだよ、その通り。
芳香族化合物は私の研究テーマでもあるしね。
でもね、一つだけ訂正させて。
あの頃の私はNAとゼロの違いを知らずに、このIDをつけたの。
ユウリちゃんが言ったみたいに、NAはNot applicableの略で、無、あるいは空白を意味する。これは厳密にはゼロとは違う。
だから……いいよね?
私はIDを少しだけ変更して、コメントを書く。
ユウリちゃん気づくかな?
【(73CHAN)本当にありがとうございました。これからも応援しています!】
「……9増えてる?……あっ……ありがとうございます」
ユウリちゃん、今、口角ちょっと上がったよね!?
その後、ちょっと照れたよね!?
もう、なんてかわいいの!
そう、9はQのこと。
これは有理数を表す数学記号。
新しく増えた、私の大好きなもの。
*
次の日、私はいつもの場所で実験の準備を始めた。記録用に取り出したノートの表紙を見て、思わずニヤけてしまう。
汚い字で書き殴られた計算式。
ぐるっと丸がつけられた、pH3.1の文字。
そっか、ユウリちゃん、最初に答えを教えてくれていたんだ。好きな数字は31って言ってたもんね。
ほんの少しだけ背中を押してくれる、優しい歌声が蘇る。
よし、もう少しだけ頑張ってみよう!
その日の実験で私は、あれほど躓いていたカップリング反応にあっけなく成功した。いくつかのミスが重なって起きた、ただの偶然。セレンディピティ、科学にはよくある話だ。
だけど成功した条件を精査して、思わず笑ってしまった。それはこの分野ではタブーとされていた酸性環境での反応。
測定器が示したpHは3.1。
ねぇ、ユウリちゃん、貴女やっぱり最高のアイドルだよ。
――――――――――
おまけ
【チョコレートが食べられない人に伝わるようにその美味しさを表現してください】
「……わかりました。つまりカカオに含まれる油脂分子、トリアシルグリセロールのV型結晶と、この結晶が持つシグモイド型の融解特性を別の分子を使って表現すればいいわけですね」
【たぶん違います】
【もう美味しくなさそうw】
「味覚受容体との反応自体はパーム油でも代用できるかと思います。ただカカオ脂特有の融解特性を再現するのは困難なので、代わりに口内の温度を限界まで上げます。そうですね、口内を60℃程度に温めた状態で、インスタントラーメンの残り汁に浮かんで固まった脂を少量の砂糖と共に食べたときの感覚がチョコレートの美味しさだと思ってください」
【ハイ解散!】
私が彼女を推したワケ しぇもんご @shemoshemo1118
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