コミュ障なので黙ってやり過ごしてたら、勘違いされて大変なことになったんだが。

@nyomonyomocyder

第1話 コミュ障と再会

なんて反応すればいいのか正解がわからないときは黙ってやり過ごしてきたんだけども、ついに会話すらできなくなった。そんな悲しい人間である僕は喫茶店にやってきた。


「ご注文は~?」


「。。。あば~!うへへ.ああのああ椅子コーヒーください」


「あれ僕くん?僕君だよね私だよ!」


「あ~。。。」


誰だろう。


「久しぶりだねー今も柔道やってんの?私はやめたけど」


これは人違いだな、適当にやり過ごそう。


「あはは」


「やめちゃったのかな?アイスコーヒーね」


「。。。」


「店長!中学時代の友達来たので上がっていいですか?」


「いいよ~ただにしてあげるよ!」


「あっあっえ」


人違いなんだが、やばいよ。。


「ありがとうございます!」


「はーいアイスコーヒー」


「この前も昔の友達あったんだけどみんな顔変わってるよね~僕君もかわってる。声でわかったよ」


「あー。。まぁ成長したからぁなんつって。。でゅ0g」


何言ってんだよ!?僕!?え?バカなの?


「しゃべり方は変わってないよねー」


「。。。」


僕は残念ながら高校デビュー系のコミュ障なんですよ~


「はいパフェ~ゆっくりしてってね」


「店長ありがとうございます!やったー」


「いつもお世話になってるしいいよ。はいこれ」


「あっ。。ありがとぅござまs」


「ん~おいしいね。食べないの僕君。。」


「あっ。食べちゃおうかななんつって。。」


スプーンに手を付けてはいたもののさすがに口に運ぶことはできていなかった。

その視線に耐えられず仕方なくスプーンを持って、パフェに刺して、そして口に運ぶ。


おいしい


取り返しがつかないおいしさに汗が噴き出る。


「ねえ真由美の葬式なんでこなかったの。。」


限界だった。


「別に責めてるわけじゃないし私も最初は行くつもりなかった.でも僕君はいると思った。ごめんねこんなこと。。」


「あーははっ!あー。おー」


「ごめん。あはは。今何やってんの?」


震える息を大きく吸った次には吐き出そう。もう白状してしまおう。君の言う僕君は僕ではない。君のことも真由美のことも知らない。

言おう。。


「じ。あはh。実は。。すぅx~」


「私実は今、絶対もうかる株やっててさ!自動投資って知ってる!?僕君には特別!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る