時代遅れな僕ら

ゆうき麻美

第1話 天美海斗

俺は私立世波高校生2年のミュージシャン志望

天美海斗(そらみ・かいと)  

夢は1980年代に日本で爆発的な人気を得て、その後世界でも活躍し、

人気絶頂の中解散した“トナカイランチャー”の様なバンドを作り、世界中の人々に俺の音楽を届けることだ。


とりあえず現在のメンバーは学校の軽音楽部内で結成

俺の担当はギタリストで、

まだまだ勉強中ではあるが作詞、作曲、編曲すべて俺がやっている。


最近は四六時中スマホの画面に吸い寄せられている人達ばかりで

ヴァーチャルな世界の中

V-TUBERや顔出し無しで有名になるアーティストも多い時代

そんな奴らも、もちろん凄いと思うが

俺は音楽の起源でもある

この感情を音という波動にして、オーディエンスの息吹を感じ触れ合いながら

唯一無二の存在で、夢を駆け上がりたい。


最近思うことは、ただただ昔のアーティストの人達ってのは、

個性の塊みたいな人が多くてびっくりしている。


悩みと言えばなかなかメンバーには俺の趣味が理解してもらえないところ。

春休みに都内のライブハウスで軽音楽部のOBが主催のイベントが行われることになってて、そこでの初お披露目ライブをひかえて

今はメンバーとリハーサルとミーティングの日々に明け暮れている。


本番のことを考えるとワクワクもするけど胃がキュッとしちゃうんだよなぁ。

とにかく今は残された時間ベストを尽くすのみなのだ!

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時代遅れな僕ら ゆうき麻美 @uneko

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