趣味:ピン札集め。五百円玉貯金。

明鏡止水

第1話

ピン札が好きです。

なんの跡も残っていない、ピンとした、新札のようなお札。

……使いたくない。

密かに貯めております。


次に、父が五百円玉貯金をしたい、というので。


自分もしてみることにしました。


父はお小遣いが足りず、結局五百円玉は貯められない状態です。


私はといえば。


貯金箱になる駅弁の空容器にせっせと。

少しずつ、貯めていて。

二十枚くらいになりました。

落としてばらけるのが嫌なので、

小さなポーチに貯めて、そのポーチごと貯金箱仕様の駅弁の中に収納しています。


珍しい貯金箱だと思います。


家族と珍しい駅弁が食べたくて三つも買ってしまったのです。


一つは親戚の子が遊ぶように玩具箱の中に放り込み、一つは父用であり観賞用に玄関へ。

最後のは私が使っています。


令和五年のピカピカな五百円玉や、平成のちょっとくたびれたそれを集めるうちに執着が湧いてきて。

全ての年をコンプリートしたくなります。


……でも、手持ちがない時、思います……。


五百円玉で、集める意義って、なに……?


これが千円札ならすぐにでも財布の札入れの中に忍ばせてピン札で無いかぎり、使うのも惜しくない。

すぐに使う。


しかし、五百円玉。


ある程度、執着してきてしまったからにはもう遅い。


この子供の頃憧れた金ピカの硬貨を今更、せっかく集めたのに両替にかける。


うん。良いんだけどね。


変な執着がつく前に、考えてはいたんですよ。


五百円玉貯金て、煩わしくない?


ていうか小銭の貯金が煩わしい。


私の使っている財布、割と小銭入るし。

普段通り五百円玉を使用してお店などでお会計した方が両替の手間も省けるし、ちょうど良くなるようにお金を出す頭の体操にもなるし。


うまく伝えられないんですけど、無駄遣いしない人、日頃から会計をスムーズにできる人は五百円玉を財布から避けて貯金しなくとも今まで通り会計して行った方が手間がない。


要するに。

「五百円玉貯金」とは、ロマンとか、どうしてもお金が貯められない人がやる。

趣味。あくまで趣味で貯金は二の次なのではなかろうか?

と思うのです。


思いを伝えられたでしょうか。要するに、手間じゃん、です。見て楽しい、そんな感じで効率が悪い感じ。


ちなみに好きな漫画の文豪ストレイドッグスに樋口一葉というキャラクターがいるのですが。

一度、一万円札を崩しまくりお札の樋口一葉パレードを成したことがあります。

でも、漫画の中で武装探偵社の社長、福沢諭吉社長も好きなので一万円札も集めることにしました。


ピン札好きとは関係がないのですが多い時はどちらも十枚ほど集めました。

……その後、支払いで飛んで行きました。


でも、お札相手でもキャラグッズを集めている感覚でこれこそ貯金に向いているかもしれない! と思います。


結局、グッズになりましたけどね。

痛バ、というものを作ってみたかったんです。

みんな同じ缶バッジのキャラクターで合わせるけど、無理に合わせることもないというので色んな缶バッジを買い集めたのです。


結果、痛バは、通販しませんでした。

私荷物多いし。普段リュックサック多用型の自転車走行者だし。

イベントに行くのに毎回缶バッジ変えてられないし。

複数買おうにも部屋がもうパンクしていて大きいものを増やすのに向いてないし。


話がとっ散らかって大変ですが、お金の大切さと掃除と趣味はほどほどに。


人生のめり込めるものがあるのは素晴らしい。

ちょっとずつじゃ足りない時もある。


でも、捨てる神あれば拾う神あり。

いざとなったら勉強してフリマアプリで売ろうと思います。


それもまた、趣味になるでしょう。

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趣味:ピン札集め。五百円玉貯金。 明鏡止水 @miuraharuma30

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