完結、おめでとうございます。

 この作品って、良い意味でも悪い意味でも矛盾があって、その矛盾が「温かみ」になってる気がします。

 未来の北海道は「グローバル」化が進んで、色々な国の人が暮らしてる。でも、暮らしてる人たちは「ローカル」なコミュニティを作ってる。
 グローバルとローカルが両立しながら融合してる世界観なんですね。

 環境問題も、粒子分裂と言う「テクノロジー」と(技術に対する)「無知と無理解」が対立して反対運動やってる。
 対立して反対運動やりながら、助け合ってる世界観。

 台風襲来の時に「スゴい被害だけど、世界中から援助があった。グローバル万歳!」って展開も有り得たと思う。
 それを「近所の人たちで助け合い。ご近所さんはグローバル(多国籍)だけど助け合いはローカルで!」って展開にしてる。
 このローカル感が、環境問題解決の道標なのかな、と。

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