オルシアル王国の公爵令嬢リュドミラは、王太子ジュリアンに婚約破棄された上に一族は処刑され、自身もひどい辱めを受ける。そんな中、リュドミラは「治療師」と名乗る不思議な人物に出会い、復讐を始める──。あなたの価値観を、大きく変えるかもしれない物語。特に、十年前に時を遡ったなら、と嘆くリュドミラに対し、治療師が憤るシーンは必見です!
一応『治療師』シリーズと呼んで良いのかな。その作品群での結晶のような作品ですね。 ざまぁモノの形式を踏襲しつつ、作者さまの一貫したテーマが物語の骨組みです。ざまぁ展開するには「力」が必要だけれど、その力を振るうための「責任」と「リスク」のことを投げっぱなしにしない。 安易なハッピーエンドに「あれ?」って感じたことのある方は、ぜひ呼んでみて欲しい物語です。