そこにいる。どこかにいる。

短編なので、もちろん多くは語られない。語れない。
しかし、その中で確かに人々が息づいている。
人々の住む世界は、僕らの暮らす今よりもきっと遥か遠い未来。
わかるはずもない。わかることはない。
けれど、そこで暮らす人々、取り巻く世界、流れゆく歴史、それら繊細な描写によって迫ってきます。
気が付けば、心の中に巨人がいて、気が付けば巨人に想いを馳せていました。
素敵な物語。
読むことができてよかったです。

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