第44話 アナと雪の女王 (2013 アニメ映画)
まずはアナの吹き替えを担当した神田沙也加さんのご冥福をお祈り申し上げます。
今回は昨夜、TV放送を偶然見ました「アナと雪の女王」です。冬はこれですね!
『アナと雪の女王』(原題:Frozen)は、ディズニー・スタジオ製作の2013年のミュージカルファンタジー映画です。ハンス・クリスチャン・アンデルセンの童話『雪の女王』からインスピレーションを得ています。
2019年に『アナと雪の女王2』が公開され、現在「3」も制作中の様です。
2013年米国出張中の飛行機内で事前情報なしにこの作品を見ました。子供の付き合い以外はアニメ映画はあまり進んで見てはいなかったのですが、ふとこの映画を見て、とても驚きました。
出だしからストーリー、シーン、映像の美しさ、音楽、吹き替え、全てがハイレベルだったのです。機内食とワインで少し酔った状態で、序盤のクライマックス;エルザが山を登り氷の城を作るまでの歌のシーン!を見ました。
感動しましたね。巻き戻してそのシーンだけ十回もリピートしていました。そしたら……年ですね。血圧が下がって貧血で気を失いました💦
機内で飲食後にそうなる人は結構いるんです。気を付けてくださいね(笑)
とにかく、素晴らしい作品でした。幾つか、感心したところを取り上げます(ネタバレ注意)
* * *
①アナとエルサの子供の頃の記憶のシーン
子供の可愛さに溢れ、事件の伏線も入れています。
「雪だるま作ろう~」はわくわく感と寂しさが同居した名曲ですね。
②日増しに魔法の力が強くなっていくエルサは部屋に閉じこもります。そして華やかな戴冠式で大きな事件が起きます。クリストフ、スヴェン、ハンス王子、ウェーゼルトン公爵じーさんなど、魅力的なキャラが次々と登場します。面白い!
③そしてエルサの逃亡、氷の城を作るミュージカルシーンです。最高ですね。
④アナ達がノースマウンテンに行くシーンは雪の世界の美しさをこれでもかと表現/描写しています。こんな映像美はアニメでは初めて見ました。
(京アニとか新海誠さんの作品は同様に素晴らしい)
ここで雪だるまのオラフも魅力的に登場します。またエルサがソリに脚を投げ出す、はしたないシーンも好きだなあ。登ってない山登りもね。
⑤氷の城とアレンデール王国を行き来する、その後のストーリーは見事な展開です。ファンタジーやアクションものを書く方は縦糸としてとても参考になると思います。
⑥そして横糸として、エルサやアナの悲劇、苦しみが上手に組み込まれています。
それに対するクリストフとオラフのユーモラスながらも献身的な働き。人間ドラマがきちんと盛り込まれています。もちろんヒロイン、アナとエルサのキャラクターはとても立っています。神田さんと松たかこさんの声/歌も素晴らしかったです。
⑦オラフの台詞「愛とは自分のことよりも相手のことを考えることだ」、そして最後に凍ったアナをエルサが抱きしめて息を吹き返し、魔法の力をコントロールする術を遂に身に着け王国を覆っていた雪と氷を空へと昇華させる……最後も素晴らしいシーンの連続でした。
さて、本作公開から11年が経過しましたが、いまだにその感動は色あせません。
「Let it go」ありのままに――みなさんも自分らしく作品を創っていきましょう。
(2024.11.30)
※ちなみにSFでも同じように『雪の女王』からインスピレーションを得た作品があります。こちらで触れています。ご参考。https://kakuyomu.jp/works/16818023212370451362/episodes/16818023212626364199
夢と現実 🦞三杉令 @misugi2023
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