第5話 沈む太陽、昇る太陽
討伐軍の四将のうち、唯一生き残った
サルフの戦い以前は、あくまでも
それに、
サルフの戦い当時の
即位当初は英明さの片鱗を見せていたのだが、守り役である宰相・
挙句の果てには、後宮に
「これでは
とはいえ、さすがのヌルハチも、
そのような考えを
朝鮮軍を指揮し、
しかし、朝鮮宮廷では、北方の蛮族と蔑んでいた
しかしながら、正真正銘の暴君であった
実兄や幼い異母弟の暗殺、反対派の粛清などの
党派の争いを御しきれなかったことが暗愚の
サルフの後も、ヌルハチは
万里の長城を越えてその向こうにまで攻め込むことを視野に入れたヌルハチであったが、そんな彼の前に立ちはだかった男がいた。
元々は
しかし
「これが
黒光りする大砲を前に、
ポルトガルから購入した大砲11門。これが
「しかし、よろしかったのですか?
「
ヌルハチは
ついに、ヌルハチ自身も砲弾の炸裂による破片を背中に受けて負傷し、撤退を余儀なくされた。
この時の傷が元で、ヌルハチは8ヶ月後に没する。
後継者選びは難航したが、群臣への根回しの甲斐もあって、
群臣たちの間からは、再び
「
ホンタイジは
時の
権勢をほしいままにしてきた
そして、ホンタイジが流した
しかし、もし仮に、
流れはやがて怒涛となり、ついには中国全土を飲み込んでいくこととなる――。
――Fin.
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余談ながら……。
この戦いは、田中芳樹先生の『銀河英雄伝説』の冒頭を飾るアスターテ会戦の元ネタの一つとも言われており、たしかに各個撃破のあざやかさは、ラインハルトも一目置くレベルでしょう。
金髪の
なお、youtubeに上がっているこちらの動画が大変わかりやすいかと思いますのでご参考までに。
「サルフの戦い ヌルハチ、明の大軍を撃破!」
(ttps://www.youtube.com/watch?v=qABDvppXIno)
遼東の空に鷹は舞う~サルフの戦い顛末記~ 平井敦史 @Hirai_Atsushi
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