箱庭を眺める様な独特な世界観

話は主人公の凛を主体に進んでいますが、その物語の構成と文体の影響か、群像劇を見ているような不思議な感覚を覚えます。
主人公を中心とした作品だと、その登場人物に入り込むような形が多い中、あくまで第三者、神様視点で箱庭を眺めるような作品であり、他の作品とかなり差別化されているように感じました。
物語にのめり込む、というよりはそう言えばこれどうなってるんだっけ、というSNSで近況を調べるような感覚で作品を読めるので、すごく独特で面白い作品です。