序盤を耐えて読んで良かった

導入部分が正直非常に読み辛く、専門用語なども多い。
文章も粗削りで、戦闘シーンなどは勢いがあって目を見張るものがあるが、それ以外では読み辛い所があったり話の流れがふと分からなくなる事もある。
…しかし、それでも面白い。

大枠はシリアス系の美少女ソシャゲのような世界観。
退廃した世界観で女の子達が兵士となって戦っている系の話。
それをライトノベルに落とし込み、小説だから出来る綺麗な文章で装飾し、小説だから出来るエグい設定やストーリーで盛り上げている。
そして、そんな物語の中で語られるテーマ性は
「辛い現実には死ぬか立ち向かうしかない」というもの。
現代のラノベが無くしてしまった、本来は現代のラノベがやるべきであったようなものが、この小説には込められていると思う。


ポストアポカリプスとか、可愛そうな境遇の中で戦う女の子とか、退廃的で神秘的な雰囲気とか
そういうのが好きな人は読んでみる事を是非お勧めします。