プレKACレポ~カクヨムコンに、KACのような何かが現れたワケ~

篠騎シオン

KAC in カクヨムコン

カクヨムコンの最中に、あの苦行の日々を思い出すとは思わなかった……

そう感じた作家さんも多いことだろう。

かくいう、カクヨムの端で執筆をつづける筆者もそうであった。

なぜあの企画のようなものが、今ここで開催されるのであろうか。私たちは、カクヨムに命でも吸われるのだろうか、と思ったのはなまじ冗談でもない。

本日は、この企画についていろいろな面からお話していこうと思う。


◇作家を狂わせるイベント

『期間中に運営から出されるお題をもとに、400~1万字の作品を執筆&公開』

この文章を見てKAC狂である筆者が思ったのは、参加するか否か、ではない。

お題の発表されると、お題のである。

大方の同志の皆さんには、同意いただけるであろう。

書いて読んで、それからレビューとおすすめコメントを書いて……皆勤賞を目指す作家はあの修羅のような日々の中で、一歩間違えれば絶望の奈落、締め切りまでの時間に追い立てられつつ、希望として残りのお題の数を指折り数えるのである。

ああ、思い出しただけでめまいがしてくる。

睡眠時間を削って文章を紡ぎ、食事時間を削って人の作品を読む日々、そして必死に書いた文章が普段ではありえないほど読まれて喜びに打ち震える――あの感覚が体に蘇る。

これが、俗にいう魔性のKAC、中毒性である。

KAC初心者の皆さんは、ぜひこの恐ろしい症状に注意しつつ、このプレKACを楽しんでほしいと筆者は切に願っている。


◇T氏とKAC

ここからはなぜこのKACのようなイベントが、カクヨムコン期間中に開催されたかについてお話していこうと思う。

筆者は先日、とある信頼のおける相手への取材の機会に恵まれた。

彼、T氏(仮名)は大変な親KAC家であり、今回のイベントも実はT氏が実施計画を発案し推し進めたのだそうだ。

作家のために運営に直談判をして作家の皆にボーナスを与えるなど、T氏の業績は目覚ましい。彼自身がボーナスとしてどんぐりを3つ受け取ったというSNSも話題となった。

反応としては、「ボーナスが少なすぎる」「自分のボーナスを代わりに上げたい」「可哀そう……」と言ったものが多かったが、それらは本質を少し外している。

なにを隠そう、運営の中でドングリというものは大変権威と権力を持つものだからだ。


思い出してほしい。

今回のプレKACのお題がを。


明言はしない。けれど、聡明な読者の皆様ならわかるであろう。

ドングリそれは様々なものに利用できるのだという。それでも、T氏はこのイベントの開催を選択した。それはKACという限界ぎりぎりの場でしか生まれない、作家の命と情熱をかけた結晶のような作品に出会いたいという熱意からなのではないかと、筆者はT氏との会談の中で感じた。T氏は真摯に我々作家と作品に向き合ってくれている。


最後に、T氏について今後の野望についてお聞きしたので、その全文を掲載する。

『今後はKACをこのサイトでの活動の主軸としていきたいな! ゆくゆくは、カクヨムコンひいてはサイト自体をジャックし、KACの活動のみで生活していける作者さんを排出するのが目標だね。これからも作者の皆さんが快適に活動していけるように、公式キャラ……キャ、キャンペーンに取り組んだり、運営の偉い人に直談判を続けたりしていこうと思うよ』


これからも筆者は、T氏が力強く羽ばたいていく姿を応援し、カクヨムでの活動を静かに続けたいと思う。







[3/24追記]

筆者の作品が受賞したことについて、T氏との癒着を疑うコメントが多数寄せられているが完全な事実無根である。

そのような投稿をしたアカウントに対して、筆者は徹底的に抗戦する用意があり、法的措置も辞さない。











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その後、この記事を投稿したA氏とT氏には何の関与もなく癒着等が存在しなかったことは証明されましたが、記事のすべてがでたらめであるにも関わらず、ノンフィクションジャンルで投稿したことで、作家としての信頼を失ったA氏のせっかくのデビュー作の売り上げは低迷し、1巻で打ち切り。

その後も、泣かず飛ばずのA氏は炎上商法に手を出した結果、名誉棄損で訴えられてしまいました。

皆さんも、きわどいネタを投稿するときは、関係各所に影響がないか、ジャンルはきちんとフィクションであると明記しているか、注意しましょうね。

                         by KAC狂いの作者より



                ~おしまい~

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プレKACレポ~カクヨムコンに、KACのような何かが現れたワケ~ 篠騎シオン @sion

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