試合の当事者よりも他所から見ているだけの人の方が冷静に物事が判断でき、客観的に先を読むことができる。なんなら八手先まで読めてしまう。それが岡目八目。
これは碁や将棋のみならず、あらゆる勝負事に共通事項のようで。
そう、恋愛もまた人生の駆け引きであり勝負事なのです。

知らぬは当人のみ。周りからみれば彼等がどうすれば幸せになれるかなんて一目瞭然なのに。だったらさりげなく私たちが手を差し伸べてあげよう。あくまで出しゃばりすぎないように！
これはそんな見守り同盟のぎこちなく、じれったい恋物語なのです。

そう、いつだって明らかなのは他所から見ている場合のみであって、知らぬのは当人だけなのですから。人は一人だけでは幸せになれないことを教えてくれる良作。
じれったい恋がお好きであれば、是非！

あたしの親友には、好きな人がいる。
本人は気づかれていないと思われているけど、周りにはバレバレ。
さらには、親友の好きな人も親友が好きなのがバレバレ。

ただ、彼女には傷があった。
その傷を考えると、どれだけじれったくともあたしが手を出すわけにはいかない。

「なー、そろそろさ、あいつらなんとかしねえ？」

そんななか、同じような立場のアイツが、同じようなことを考えていて…。

はたして、「口はださない。手もださない」ように、二人の恋を叶えることはできるのか？


最後まで読むと、ぎゅん！！！！　でした！！！！

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（103文字）

明らかに両想いの二人なのだが、過去の失恋とやらのせいで、なかなか関係が進展しない。このままだと永遠に平行線のままだ。というわけで、どうにか二人をくっつけようと決意する主人公と友人男子。だが、人の恋路はやいやい面白がるものじゃない。絶対無理やりはだめ、あくまで恋路を見守る、に徹する。

さて。その結果は……？
青春の甘酸っぱさいっぱいのショートショート。さらっと読めるので隙間時間にもおすすめです。

こともあるのだが、しかしながらそれ以上というかそれとはまた別というか。

仲睦まじきやそれは確かなり。

うまいことやったわね！
と最後に微笑む外野です。

お互いの友達同士が好きあっているのに
なっかなかくっつかない。
ということで、同盟結成です。
余計なことはしない、
二人が一緒に過ごす時間を作るだけ。
さあどうなる、作戦は成功するのか。
いつだぁー、いつになったらくっつくんだぁー
となりそうですな。