弱みに寄り添う真の邪悪

若くして母を亡くした少女の視点で描かれる、切なさが入り交じるホラー作品です。

母の代わりとして家庭に入った義母は、主人公を残酷なまでに追い詰めます。

父は言いなり、祖父は見て見ぬ振り、頼れる者は誰一人いない境遇で、ふと、主人公の頭には誰かの声が響き渡ります。

彼は自身の言う通りにすれば、死人すら黄泉帰らせると言い切って…

とても丁寧な文章の作品です。ぜひ読んでみてください。

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