世界は危機一髪であふれてる

くれは

「世界を救う使命があるんだ」

「僕には、世界を救う使命があるんだ」

 人の少ない校舎裏、クラスメイトの男子に呼び出されて、もしかしたらそういう話なのかと緊張して向かい合って、涼しくなってきた秋風が吹き抜けたとき、そう言われた。

「え?」

 何を言われたのかわからなくて、思わず聞き返してしまったわたしは悪くないと思う。

 物静かで、穏やかな雰囲気で、目立たない男子。でも、よく見れば顔立ちは綺麗だったりする。だからか女子の中でもこっそりと憧れている子だっていたりする。表立って騒がれたりするタイプじゃないけど。

 昼休み、暑さの盛りを過ぎた木漏れ日が落ちかかって、彼の黒髪が艶々と輝いていた。ちょっと長めの前髪の下には夢見るような黒目がちの瞳があって、今は真剣にわたしを見ている。

「その、だから、僕には世界を救う使命があって」

 わたしは言葉もなく、ただぽかんとして彼を見つめていた。あくまで彼の表情は真剣で、ふざけている様子には見えない。それとも、何かこういう罰ゲームとかなんだろうか。演技のようにも見えないけど。

 わたしが黙っているからか、彼は言葉を続けた。

「今までも、こっそりと世界を救ってきたんだ。この世界は危ういところで成り立っていて、ちょっとした出来事がトリガーになって、世界の危機になるんだ。だから、そういう出来事を防いで、世界を救わなくちゃいけない」

「えっと……それで、どうしてわたしにその話を?」

 困惑したまま聞いてみれば、彼はためらうように少しだけ目を伏せた。それから何か覚悟したようにぎゅっと唇を噛んで、またわたしを見る。真っ直ぐに。

「実は……近いうちに君に危機が訪れる。それが世界の危機のトリガーになる。だから、僕は君を守らなくちゃいけない」

「守るって……どうやって?」

「わからないけど、できるだけ君のそばにいることにする。良いよね?」

「そんなこと言われても……駄目って言ったらどうするの?」

 彼は何度か瞬きをしてから、口元に手を当てて考え込んだ。

「その場合は、そうだな……それでも、こっそりと君のことを守るしかなくなるけど」

 彼の話を信じたわけでも納得したわけでもなかった。ただ、話はそれだけみたいだったので、わたしは「じゃあ」と言って教室に戻った。

 彼もすぐあとをついてくる。それはわたしを守っているからかもしれないし、単に同じクラスだからかもしれない。

 教室に戻ると、友達からの好奇の視線を集めてしまった。曖昧に笑って「そういうんじゃなかった」と言ったけど、なおも追求される。それでも、なんて言えば良いものかわからなくて、曖昧に笑うしかできなかった。




 その日の放課後、家に帰ろうとするわたしの前に彼は立った。

「家に帰るまでは一緒にいようと思うんだ。良いよね?」

「えっと、つまり、一緒に帰るってこと?」

 彼はちょっとだけ考える様子を見せてから頷いた。

「そういうことになる、のかな。駄目なら……後からこっそりついてくことにするけど」

 後ろからついてこられる様子を想像して、わたしは眉をしかめる。

「それはやめて」

 ほっとしたように、彼は微笑んだ。

「じゃあ、行こうか」

「え……あ、うん」

 なんだかわからない間に、彼と一緒に帰ることになっていた。明日はきっと、友達に追求されるだろうな、なんて言ってかわそうかな、なんて考えながら歩く。

 もう夏ほどにぎらぎらとしていない、穏やかな秋の日差し。秋の気配は、なんだか彼に似合うような気がした。

 隣で、そんな彼は静かに話し出す。

「学校だとクラスが同じだけど、授業によっては一緒にいるわけにはいかないし。家だって一緒にってわけにはいかないから、登下校くらいはせめて一緒にいたいなって思って」

 一緒にいたいなんて、異性から言われたの初めてだ。でもそれは、世界の危機を救うための言葉なのだ。わたしは小さく溜息をつく。

「一緒にいないときに、その、危機とかいうやつに出会ったらどうするの?」

 何気なく聞いたら、彼は難しい顔をした。

「多分だけど、僕が君を救うために選ばれたことに、意味はあると思うんだ。だから、君の危機は僕が救える形でやってくるんだと思う。多分、だけど。だからって、君を放っておいて良い訳じゃない。君を救えるように、全力は尽くさなくちゃいけない。今までの世界の危機は、そういうものだった。だから、今回もそうなんだと思う」

「ふうん」

 彼の言葉は、なんだかよくわからなかった。そもそも彼の言葉を全部信用しているわけじゃない。でも、彼の言葉が嘘だとして、なんでこんな嘘をつくのか意味がわからない。それとも彼は、本気で世界の危機とか言ってるのだろうか。わたしはどんな態度を取れば良いのだろう。

 そっと、隣を歩く横顔を見上げる。

 彼もわたしの方を見て、それから「そうだ」と声をあげて立ち止まった。一歩踏み出して、それから遅れてわたしも立ち止まる。振り向く。

 彼はポケットからスマホを取り出した。

「連絡先、教えて。何かあったらすぐにわかるように」

 わたしはちょっとだけ戸惑った。アプリのアカウント、彼に知られても問題ないんだっけ? 考えたけど特に問題はない気がしたので、鞄からスマホを取り出した。

 メッセージアプリのフレンド申請、追加。

 ──いつでも連絡して

 彼から、そんなメッセージが届く。わたしは困った挙句に、よろしくというスタンプだけ送って終わりにした。

 わたしがスマホを鞄にしまうと、彼もスマホをポケットに入れた。そして、二人でまた歩き出す。

「家に帰ってからも、休みの日も、どこかに出かけるときにはできるだけ連絡してほしい。君のこと、守れるようにするから」

 なんだかそれは監視みたいでちょっと面倒だな、と思った。でも彼が真剣な顔をしていたので、わたしは軽い気持ちで頷いた。

「わかった」

 もともと、家に帰ってから出かけることはそんなにない。休みの日だって、まあ、たまには買い物に行ったりもするけど、毎週どこかに出かけるほどに忙しい人間じゃない。

 だから、実際にメッセージを送ることなんかそんなにないだろうな、と思っていた。

 その日は結局、彼がわたしの家が見えるところまで送ってくれて、わたしが家に入るまでを見守ってくれていた。なんだか恥ずかしかった。家族に見られたらどうしようか、とそわそわした。




 翌朝、家を出るとすぐ近くに彼がいた。それで、一緒に登校することになった。

 学校に到着して靴を履き替えたら別行動になったけど、当然友達には一緒に歩いているところを見られていた。教室までの間に絡まれる。

「ねえ、やっぱり昨日のあれ、告白だったの? 付き合うことになったんじゃないの? 昨日も一緒に帰ってたよね?」

「付き合ってるわけじゃないよ」

「でもさでもさ、じゃあなんで一緒にいるの?」

 曖昧に微笑んだまま、困ったな、と思う。ふと、彼がわたしたちを追い越して、振り返った。

「彼女の言う通りだよ。僕がやりたくて勝手にやってることだから」

 友達はぱちくりと瞬きをした後、彼とわたしの顔を順番に見比べた。

「え、それってどういうこと? 何、もしかしてアプローチしてるの?」

 友達の質問に、彼はそっと微笑んで何も答えなかった。そして、先に教室に向かってしまった。それで友達の中では、わたしが彼に告白されて、登下校時にアプローチされているのだという、そんなストーリーが出来上がってしまったみたいだった。

 わたしはもう一度、困ったな、と思う。

 もういっそ、彼が言っていた世界の危機とかいう話を言ってしまおうか、とすら思った。でもそんなこと言っても、わたしが友達に心配されるだけだろう。

「付き合っちゃえば良いのに、どうして?」

 友達のひそめた声に、わたしは小さく首を振った。

「なんだかよくわからないから」

「そっか、そういうものかー」

 納得したのかどうか、友達は頷いた。それから彼の後ろ姿を眺めてもう一度、「そっかー」と頷いた。




 三日も経つと、人は慣れる。

 彼と登下校することに、わたしも慣れてきたし、周囲も慣れてきた。友達もいちいち騒がなくなった。

 もっとも、友達は彼に向かって「応援してるね」なんて言ったりしてるけど。だからそういうんじゃないんだけど、とは言えないまま。

 ただ黙って歩いているのも味気なく、なんとなくおしゃべりだってするようになる。

「普段はどんなことをやってるの?」

 そんな慣れと、ちょっとした興味が、そんな質問になった。彼はわたしの方を向いて首を傾けた。長めの前髪が揺れて、黒い瞳がわたしを見ているのが見えた。

「それは、世界の危機を救う話?」

「そうじゃなくて。その……そういうことをしてないときの話」

「え、うーん」

 何気ない会話のつもりが、彼は悩み始めてしまった。そして、しばらく考えてから、ようやく口を開いた。

「そうだな。宿題、とか。テスト前はテスト勉強もしてる」

 わたしは吹き出した。世界の危機を救うなんて言っても、宿題はちゃんとやるんだ。テスト勉強もやるんだ。世界の危機という単語とのギャップが、なんだかおかしかった。

「そんなに笑うこと、かな?」

「だって、普通だなと思って」

「それはまあ、勉強しないと、テストで困るから」

 なんだか、彼のことが一気に身近になったような気すらしていた。彼の成績は悪い方じゃないと思っていたけど、そっか、普通に勉強しているんだ。

 彼を見上げれば、どうして笑われているのかわからないといった表情で、少し眉を寄せていた。

「勉強以外だと? 趣味とかないの?」

「趣味……」

 彼は思いがけない、という顔になった。目を見開いてわたしを見る。

「好きなこととかでも良いけど」

「好きなこと……」

 口元に手を当てて、考え込んでしまった。そんなに難しいことを聞いただろうか。ひょっとして、世界を救うことだけが、彼の全てだったりするのだろうか。その横顔を見てそんなことを考えているうちに、彼がぽつりと言った。

「クッキー」

「クッキー?」

「そう、考え事をしたいときとか、クッキーを焼くんだ。クッキーを作ると落ち着くことができて……その時間は好きかもしれない」

「何それ、食べてみたい」

 わたしは反射的にそう言ってしまっていた。彼は驚いた顔をして、それから不安そうに視線をうろうろさせた。

「僕が作ったクッキーを?」

「だって気になる。どんなクッキー作るの?」

「どんなって……普通の……」

「食べたい。今度作ってきてよ」

 彼はそっとわたしの表情を見て、それからそっと目を伏せた。

「わかった。じゃあ、作ってくる」

「ありがとう! 楽しみ!」

 そして彼は、わたしの顔を見て、秋の日差しの中で静かに微笑んだ。




 翌日、彼はさっそくクッキーを焼いてきてくれた。

 放課後に少し寄り道して、公園のベンチに座ってクッキーを食べる。

 白い生地とココア色の生地。二色の渦巻き模様のクッキーだ。一枚つまんで一口かじる。さっくりとした生地は口の中でほろほろと崩れて、甘さとバターの香りを口の中いっぱいに振りまいた。

 飲み込んで、隣に座る彼を見上げる。

「美味しいよ!」

 彼はほっとしたように微笑んだ。

「良かった。家族以外に食べてもらうの、初めてだったから」

「自信持って良いと思うよ。本当に美味しい!」

 手に摘んだ残りも食べると、彼はクッキーの包みをわたしに向かって持ち上げた。もう一つどうぞ、ということらしい。

 せっかくなので、ともう一枚つまみあげて口に入れる。

「ありがとう。せっかく作ってきてもらったんだし、何かお礼しなくちゃね」

「いいよ、気にしないで。好きで作ってるだけだから」

「でも……あ、じゃあ、飲み物買ってくる。お茶で良い?」

 わたしが公園入り口の自動販売機を指差せば、彼は微笑んで頷いた。それで財布を持って自動販売機に足早に駆け寄る。ペットボトルのお茶を二本買って振り向けば、彼はじっとわたしを見ていた。

 こんなときでも、どうやら危機というのを心配しているらしい。

 わたしはペットボトルと財布を抱えて、彼のところに戻る。ペットボトルを渡しながら、隣に座る。危機って一体なんなんだろう。どうして彼はそんなに真剣なんだろう。本当なんだろうか。

「わたしにつきっきりで大丈夫なの? 他の危機に対応したりしなくて良いの?」

 お茶を一口飲んでから聞いてみれば、彼はどこか夢を見るような瞳を宙に向けて話し出した。

「多分だけど、世界の危機というかそのトリガーは、毎日たくさんあるんだ。毎日あちこちで世界は危機に陥ってる。だから僕以外にもそれを防いでいる人たちはいっぱいいるんだよ。それこそ世界中に。でも、それがどこの誰なのか、僕にもわからない。僕にわかるのは、僕が何をしたら世界を救えるかってことだけ。そして今、それは君を救うことなんだ」

 彼の黒い瞳が、わたしを見る。真っ直ぐに。わたしは視線をそらせなくなった。

「わたしに起こる危機ってなんなの? 何が起こるの?」

 残念そうに、彼が頭を振る。

「それは僕にもわからない。とにかく、君を救わなくちゃいけないってことしか、わからないんだ」

「そっか。なんだか痛いこととか怖いことだったら嫌だな」

 彼は真剣な顔になった。わたしの目の、その奥まで覗き込むように、顔が少しだけ近づいてくる。

「そうならないように、僕が守るから。頑張るから」

 その表情があまりに真剣すぎて、見つめ合ってる状況にどうして良いかわからなくなって、わたしはうつむいた。

「うん……ありがとう」

 秋の風は穏やかだけど、じっとしていると少し寒い。冷たいお茶なんか、飲むんじゃなかった。体はこんなに冷えてるのに、顔は変に熱い。




 その翌週だったか。家に帰ってから、数学のノートのページが残り少ないことを思い出した。宿題をやったら、確実になくなる。

 コンビニで良いか。そう思って一枚羽織って、母親に一声かけて、家を出た。外は夕暮れで、横からの赤い日差しが眩しかった。

 家を出てから、彼との約束を思い出した。出かけるなら連絡か。でもそんなに遠くないコンビニだし。いちいち連絡とか必要ないんじゃ。

 と思うのと同時に、彼の真剣な表情を思い出す。だから連絡くらいはと思って、メッセージを送る。返事はすぐに来た。

 ──すぐに行く ひとりでは出かけないで

 ──もうすぐコンビニに着くよ 大丈夫

 ──とにかくすぐに行くから

 本当に大袈裟だ。なんたって世界の危機だもんね。そう思っているうちにコンビニに到着してしまった。コンビニでノートを手にとって、そうだついでにチョコレートでも買おうとお菓子の棚を眺める。秋冬限定のチョコレートが並んでいる。どれにしようかとしばらく棚の前で悩んでいた。

 チョコレートの箱を一つ手にとって、ノートと一緒に会計をしている間に、彼からのメッセージが届いた。

 ──今どこ?

 ──コンビニ 買い物終わって出るとこ

 メッセージを返しながら歩く。買い物している間に夕日はどんどん沈んでいて、あたりはもう夜の色に近づいていた。

 ──ひとりでうろうろしないで 行くまで待ってて

 ──もうお店出ちゃったよ

 薄暗い空気の中をスマホ片手に歩いていたら、前方から人が歩いてきた。そんなに狭い道でもないけど、ぶつかりそうな感じがしてスマホから目を離して少し避けるように横に寄った。

 パーカーのフードを被ったその人は、大きなポケットに手を突っ込んだまま、わたしの脇を通り過ぎた。

 そうやってすれ違ったその時。

「危ない!」

 後ろから彼の声がした。振り返ると、今すれ違ったばかりのパーカーの人が、わたしの方を向いていた。その手には、大ぶりなナイフが握られていて、街灯の光を反射してぎらりと光った。

 わけがわからないうちに、彼が駆けてくる足音がする。

 パーカーの人はちらりと彼の方を振り返ると、大きな舌打ちをした。その悪意に体がすくむ。パーカーの人は動けないわたしを放って、駆け寄ってくる彼から逃げるように走り去った。

 わたしは力が抜けて、その場に座り込んでしまった。今になって、ようやく何が起きたかが、何が起きなかったかが理解できて、体が震えた。

 彼がわたしの前にしゃがみ込む。

「大丈夫?」

 静かに、穏やかに、さっきまでの悪意を拭い去るように、彼の声が耳に入ってきた。わたしは泣きながら頷く。

「うん。何もされてない。その前に、来てくれたから」

「良かった。君を守れて良かった」

 彼が、わたしに向かって手を差し伸べてくる。わたしはその手を借りて、立ち上がる。涙はまだ止まらなかったけど、彼の手は温かかった。

 怯えて小さくなった気持ちが全部、大きな手に包まれているようだった。

 そうやって、手を引かれて歩き出す。辺りはすっかり夜だった。

「助けてくれて、ありがとう。来てくれて、ありがとう」

 ようやくお礼を言わなくちゃ、と思いついて、言葉にした。彼はちょっと振り返って、微笑んだ。

「うん、本当に、無事で良かった。君を救うことができた」

 その言い方に、ああ、わたしの危機ってこれのことだったのか、と気づいた。繋いでない方の手で涙を拭うと、彼の背中に問いかける。

「それで、世界は救えたの?」

「そうだね、とりあえずは」

「そっか。それは良かったね」

 彼が救いたいのは世界。こうやってわたしを救いに駆けつけてくれたのも、それが世界を救うためだから。そのことに気づいて、彼の手の温度が寂しくなった。きっとこの温度が、彼との最後の思い出だ。

 わたしはすっかり、彼と一緒にいる時間に慣れてしまった。でも、それももう終わり。彼の目的は達成されたのだから。

 秋の夜、冷たい空気の中でわたしは、彼に手を引かれながらその体温を覚えておこうと必死だった。




 翌日家を出ると、当たり前のように彼がわたしを待っていた。彼に最初に「世界を救う」なんて言われたときと同じくらいにぽかんとしてしまった。

「どうして? 世界、救ったんじゃなかったの?」

 秋の朝のさっぱりした空気の中、彼はいつもみたいに穏やかに微笑んだ。

「とりあえずは、ね。でも、君に訪れる危機は一回だけじゃないみたいで……だからまだ、しばらく君と一緒にいようと思って。良いよね?」

 わたしは、彼とまた過ごせて嬉しいと思ってしまう自分を、認めるしかなかった。



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世界は危機一髪であふれてる くれは @kurehaa

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