第2話 運命の出逢い!?

『おかえりなさいませご主人様!!』


そこは桃源郷だった!!

浮足立つ俺たち3人!


そして俺の前に1人の天使が舞い降りた!!

「めめです!はじめましてご主人様♪よろしくね♪」


こうして俺の推し活がはじまった!


オムライスに書いてもらったり、チェキ撮ったり、萌え萌えキュン♪してもらったり、めめさんに出逢ってから俺はかなりな頻度でメイド喫茶に通った。


めめさんとの時間はとても楽しいものであった。

しかし、少し寂しい話が出た。


仲良くなった、めめさんが4月から就職するので、メイド喫茶に出勤する日が減ってしまうとのこと。


とっても残念だが、『サエズッター』で出勤情報をあげてくれるそうなので、これを確認していこうと思う。


俺は俺で仕事が忙しい。


俺は会社での所属は総務人事部だ。

と言っても大学出てまだ3年目。やることはまだまだ雑務がメインだったのだが、今年新入社員が10人入社してくるんだが、その新人たちの研修を一週間やることになったのだ。


ガチガチである。新人さんたちではない。俺がガチガチである。

とりあえず笑顔でいこう!


「皆さん!おはようございます!今日から一週間皆さんの研修官を務める無中むなかです。よろしくお願ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」


そこには俺の推しがいた!

めめちゃんがいた!

めめちゃんも『ヤベッ!』って顔してる。


頭がバグって挙動不審になっていると、頭にコツンと衝撃が走った。


後ろを振り返ると仲邑なかむら係長と柳生やぎゅう係長がいた。

「しゃんとしろ!ムチュウ!皆さん、はじめまして柳生です。入社おめでとうございます。今日からこのムチュウ、、、いや失礼、無中くんが皆さんの研修を行ってくれますので何かあったら無中くんに何でも訪ねてください。私も隣にいる仲邑さんも定期的に様子を見に来ますので、何かわからないことがあればいつでも聞いてください。それでは研修頑張ってくださいね。」


そう爽やかスマイルを振りまいて鬼は去っていった。


柳生係長は30代で係長になった若手のトップで元は営業で営業成績No1だったこともあるそうだが、俺が入社したころに総務人事部に異動してきた。

この人は基本明るく優しいのだが根本的に自分にも他人にも厳しい。でも女性にはすこぶる優しい。男のさがである。


鬼が去ったと思いホッとしていると、新人さん達にはわからない小声で仲邑係長が呟いた。

「あんた、柳生くんいなくなってホッとしたでしょ?」

ギクリとすると、仲邑係長はケタケタ笑っている。


仲邑係長はいつもニコニコ笑っているゴジュ…代の女性係長だが、笑いながら毒を吐くことで有名だ。だが、この人は基本良い人なので皆に好かれている。多分毒を吐くのも場の雰囲気を良くするためだったりする。だが、時たまホンイキの毒というか爆弾を落とすので要注意だ。

ちなみに心の中のはずなのに年齢を言おうと思ったら途轍もない殺気がきたのは気のせいのはずだ。気のせいだと思いたい。


「では、改めましてよろしくお願いします。それでは、まず皆さんの自己紹介からお願いします。」


こうして新人研修が始まった!!


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次回予告!

「君の名は!?」

乞うご期待!!

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