SNS、告白危機一髪!!~好きな人に告白しようとしただけなのに~
空豆 空(そらまめくう)
第1話
『好きです、付き合ってください』
私はドキドキしながら、好きな人にSNSでメッセージを送信した。
……既読はまだつかない。
部活中なのかな。いつもならこの時間、すぐに既読が付くのに。
ああ、緊張する。
やっぱりロインじゃなくて、直接言えばよかった。
ああ、まだつかない。
心臓が痛い。息が苦しい。
……おかしいな、こんなに既読がつかないなんて。
彼の身に何かあった!?
そしてふと、送った宛先を見てみた。
え!? ちょ、ちょっと待って!!
私、間違えて家族のグループロインに送ってる!!
途端に焦り出す指先。
そ、送信取り消しってどうやるんだったっけ!!
振える指で、慌てて、だけど冷静に、私はメッセージを消去した。
そのわずか数秒後。
『了解~♪』
母から気の抜けたスタンプ。
私は告白文の前に、今日の晩御飯のリクエストを母に送信していたのだ。
そして、母からもう一件メッセージ。
『何送信取り消ししたの~?』
危機一髪!!
私は密かに安堵した。
SNS、告白危機一髪!!~好きな人に告白しようとしただけなのに~ 空豆 空(そらまめくう) @soramamekuu0711
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます