2
二人はあちこちノートを探し始めた。
箱の中や額の後ろや色々探していると机の裏側にノートが貼ってあるのを澪は発見した。
「あったぁ!!ノートあったよ!」
「おぉ~、やったぁ!ノートに何か書いてあるのかな?」
「まって!見てみるよ。」
ノートを開くと
※問題2
これはある人への手紙なんだが誰宛の手紙かな?
三文字の名前だよ。
あたまのおなか
おなかのおしり
おしりのあたま くんへ
今度一緒に遊ぼうね。
「えぇ~、意味不明だよ」
「誰宛の手紙?ってなってるから誰かの名前になるんだろうね」
「名前が隠されてるってこと?」
「う~ん、あたまのおなか、あたまのおなか、だから何なの?」
翼も澪も頭を悩ますがなかなか答が閃かない。
時間はどんどん過ぎていく。
「あっ!もしかして分かったかも!」と翼。
「えぇ~、何?何?」
「だからさ、あたまのおなかは『た』おなかのおしりは『か』おしりのあたまは『お』だろ?だから『たかお』だよ」
「どういうこと?」澪はまだピンときていないようだ。
「後で説明するから次いってみよう。時間がなくなるよ」
壁を見ると「たかおはこちら→」と言う表示があった。
みるとその先に小窓があるので開けてみると次の問題があった。
そうやって次々問題を解いて行って残り15分になった。
問題9
次の四字熟語をしりとりで繋げよ。
「来た~!私は四字熟語は得意だから任せて!最初は『い』がついて『う』で終わる四字熟語でしょ。えっとね、い、い、意気消沈、あっ!『ん』がつくからダメか。い、い、意気投合、これだ!」
「さすが、澪!四字熟語ができる女だね」
「えへへ、やった~!えっと次は『う』がついて『つ』で終わる、う、う、有象無象はダメだから、う、う、紆余曲折はどうだ!」
「いいよ!澪、最高!」
「でしょ!でしょ!えっと次は何?『き』で始まって『つ』で終わる四字熟語ね」
「そうだけど、澪、頑張れ!俺分かんないよ」
「き、き、……。」
「「危機一髪」」二人は同時に叫んだ!
「やった。危機一髪だぁ。やった!やった!」
「「できたぁ」」
二人は抱き合って喜んだ。
でもこれで終わりではなかった。
残り時間5分になった。
後もう一問ある。
最後の問題
隠れされた数字は何?
せっぱつまってきたら
ぶんしょうをよくよんで
ん~となやんだらあたまをつかえ!
「隠された数字?」
「せっぱつまったら ぶんしょうをよくよんで ん~となやんだらあたまをつかえ!」
「ん~と悩んだら頭を使え!ってことは……文字の頭を使って『せぶん』」
「あぁ~、セブン、7だね」
「7を探そう!」
翼と澪は部屋中を探して7の形になった箱を見つけた。
その箱を開けると箱の中に鍵が入っていた。
「これだ!」
翼は急いで鍵を持ってドアに走った。
鍵を入れて回すと、ドアが開いた。
残り時間があと1分だった。
部屋から飛び出した翼と澪は飛び上がって
「やったぁ!」と叫んだ後は抱き合って喜んだ。
危機一髪で脱出成功した瞬間だった!
翼と澪はこの脱出ゲームで絆がより深まった気がした。
※の問題は謎解き政策団体JOKER PROJECTのSAHK(サーク)さんが作成された問題を参考に一部変更して作っています。
【創作フェス】危機一髪 この美のこ @cocopin
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます