【実話】ちょっと怖くて奇妙な夢
ゆーき@書籍発売中
【実話】ちょっと怖くて奇妙な夢
これは、腹痛で休んだ日のことだ。
寝ていた俺は、気が付けば何かのビルの中にいた。手には――何か武器を持っていたような気がするが、思い出せない。
そうこうしている内に、いきなり戦いが始まった。銃撃戦、あるいは手榴弾の投げ合い……と言った感じだ。すると何か――恐らくだが爆発に巻き込まれ、気が付けばまたさっきと同じビルの中にいた。
死んだら蘇る。後から気づいたが、例えるならこれはリスポーン可能なゲームだった気がする。
そして、目が覚めた。
夢か……と思い、ふと足元を見てみると、そこには学校にいる筈の妹がテレビを見ていた。だが、寝ぼけていてどうでも良いと思ったのか、俺は再び寝転がってしまった。
すると、今度は会社に居る筈の父の気配がしたかと思えば、何か言われた。その”何か”が何だったのかは思い出せないが、大方早く起きろとでも言っていたのだろう。
だが、俺はその声を無視した。
直後、心臓が止まったかのような感覚に陥り、視界が暗転した。
そして、気が付けば俺は祖父の家に居た。
俺はおもむろに外へ出ると、近所にる公園へ散歩に行った。
すると、その公園には普通の3倍程はある大きなコアラを何匹も連れた人が居た。
夢かと思い、頬を抓ったが、痛みを感じた為、夢ではないと判断した。
その後、俺はスマホを取り出して、その珍しい光景を写真に収めようとした――が、その人から何か言われたことで、その場を立ち去った。何て言われたのかは、覚えていない。
公園を離れ、暫く川沿いを歩いていると、フェンスの向こう側からさっきの大きなコアラが追いかけているのが見えた。
俺は咄嗟に逃げた。
フェンスをよじ登ったりしながら、必死に。
そうして逃げている内に、俺はとうとう気づいてしまった。
あ、これ夢だ……と。
あのコアラに殺されれば、夢から覚めるのではないか……と。
だが、夢の中とは言え、殺されたくは無いと思った俺は即座にその案を却下し、代わりに別の案を実行することにした。
それは、起きろ起きろと必死に念じながら
それを実行してみると、やがて意識の外側にある身体が動いたように感じた。
直後、直ぐに視界は暗転し――
俺は、本当に目が覚めた。
【実話】ちょっと怖くて奇妙な夢 ゆーき@書籍発売中 @yuuuki1217
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます