第9話幽霊?

僕は高校2年生デビューを果たそうとしていて、その方法を調べるために、部屋にこもり気味になっていた。

そんな中、最近やけに視線を感じる気がする。

で、今ドアへ目線を移すと、さっきは閉まっていたはずのドアが開いていた。

「あれ...さっき開いてたっけ?」

そこで、僕はあることをひらめく。

もしかしたら、姉ならだれか俺の部屋に来ていたとかわかるかもしれない。

さっそく行こう!


「お姉ちゃん! さっき俺の部屋に誰か来てなかった―――って、え!?」

「え」

姉は着替え中だった。そして、下着姿だった。

「ご、ごめん」

「だから、ノックしろって言ってんだ!」

少し怒らせてしまったようだ。僕が悪いんだけど...

まぁ、義理と言っても興奮するはずはなくはない。

色は青色だった。くっきり覚えてしまった。

ま、まあ...今のは事故ということで...うん。

仕切り直して。

「もういい?」

「うん、いいよ。なに?」

と、いやいや部屋の奥から顔をのぞかせる。

そういえば、姉と話すのは数週間ぶりな気がする。

「その、最近視線を多く感じる気がするんだよね。それで、さっき閉まっていたと思われるドアが開いてたんだよね」

「へ、へぇー。そ、それで?」

「それで、誰か俺の部屋に来てた? 俺イヤホンつけて音楽聞いてたからわかんなかったんだけど...」

「知らないわよ、そんなの。視線も全部気のせい! 弟君、自意識過剰になった?」

と、強く言われてしまった。

また何かしたかな?

「う、うんごめん。でも本当に俺の部屋に誰も来ていないんだよね??」

「だーかーらー、そう言ってるでしょ!」

そして、僕は部屋を追い出されてしまった。


僕は今、ネットショッピングサイトを徘徊している。

理由は、この視線の正体と謎のドア開き事件を解決したいからだ。

そのためには、何が必要かと少し悩んだ末に監視カメラがいいんじゃないかと思った。

だが、僕は学生でお金もない。バイトをする勇気もなく、頼りなのは、毎月もらえるお小遣い程度だ。

探せ、この世のどこかにある破格の監視カメラを。




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義理の姉が配信者だった件 染谷 式部 @asaka223

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