第31話「乙女のトキメキ」

「わぁあ!ヴェルぅう!

モアってなんでも似合うんだぁ!!」

 ありがとう。

ほんと可愛い女の子って感じぃ。

「じゃァあ!

モアはこの格好の間、アタシの友達のリリィて事で。」

 ?

 わかった。

「ソレイュに紹介したいから!ぅふふっ行くわよっ‼︎」

ソレイュきっと驚くわよっ‼︎

あぁ!驚く顔がほんと楽しみ‼︎

「…ッソレイュ!!アタシの友達のリリィ!

。可愛いでしょ!?」

 …ヴォン・ジュウ、リリィですぅ。

!!

「ぁ…。」

え⁇

ソレイュのこんな顔、見たことない!

…それより、何⁈

このモアの変わり様⁈

かゎいい…。

…別の人みたい。

 ねぇ、コリィヌ…。早く行きましょ?

「そ、そうね。行きましょ!

それじゃあね、ソレイュ!!」

「お…ぉ?」

モアってこんなに可愛いかったっけぇ⁇

ヴェルなのは、変わらないけど。

可愛ぃい⁇

かっこぃい⁇

どっち⁈

…草むらを突いたら、シュラガが飛び出して咬まれてしまったわぁ…。

 今日はどこに行くの?

「今日は、友達が唄い手やってるからそれを聴きに行くのよ。」

…さっきから通るたびに店先の酔っぱらいのお客がすごく騒ぐ。

ぅ、うるさいゎ。

周りの人がみんな、モアを見てる。

やっぱり可愛いんだ…。

さっきのソレイュの顔…アタシには、向けてくれた事なかった…。

アノ顔はアタシに向けて欲しかった…。

長い間、朝に店を手伝っても見れなかったアノ顔。

笑ってる顔とか困ってる顔は、見たことあったけどアレは…ない。

ほんとに見た事なかった。

ソレイュの恋してる顔。

あっさりモアに奪われちゃった…。

…。

いぃわよ…どうせ、モアだしぃ。

 あんまりベタベタしないで…。

「いいじゃない、アタシ達仲良しでしょォ?」

 …。

まぁ、モアに乗り換えるしぃ。

いいんだけど…。

何たって、モアはアタシのロヮイェ様なんだからッ!

颯爽と現れ、そっと傷を押さえる様に言ってくれた。

あ、アレ。モアに似合いそう…。

「ねぇ、時間にまだ余裕があるし、アノ店に寄っていい?

ブラウスラァが見たいの!」

 …どうぞ。

‼︎

モアの笑顔ぉぉお‼︎

「はぃモア、後ろ向いてぇ!」

前から思ってたけどモア、細ぉおいッッ‼︎

ちょっと心配になるわぁ…。

「はぃ、次前向いてぇ!」

コレが良さそうね!

「買って来るから待っててねぇ!」

 …。

「見て見てモア!アレ綺麗!!」

街角で強い風が吹いて。

枯れ葉が舞い上がった。

モアが微笑んだ…様に見えた。

ドキンッ

あっ‼︎

その瞬間、アタシの心はスゴくときめいた。

もう、このトキメキは止められないわ…。


「ココよ。ココ!!…3番手なの!!間に合ってよかったわ!」

1番前に行ってマゼンダに手を振る。

唄ってるマゼンダを眺めるモアの横顔。

キンカラリネみたいな目。

長いまつ毛。

口元のピネット。

ただ眺めてる、ソノ視線すらアタシだけに向けて欲しい…。

でも、今は無理よね。

この気持ちを表面上、隠してたらモアは気付いてくれるかしら⁇

と とにかく、今日はマゼンダが初めて唄うデュア・リデリィなんだから‼︎

いっぱいお祝いしなきゃ‼︎

「アタシ、挨拶しに行くけどモアはどうする?」

 ここで、待ってるゎ。

「そう、行ってくるわぁ!」


あ、モア見つけた!ん?だぁれ?

「ねぇ。1人ィ?寂しくない??」

 うぅん。友達と来てて待ってるの。

…ッちょっとォ‼︎‼︎

モアに気安く話かけないで‼︎

「そうなんだぁ。その友達が帰って来るまで、俺と話そうよ…。」

「リリィ!お待たせ!!」

モアはもう1人じゃないわよ‼︎

「何?ソ ノ 人?!」

ギロリ

「ぁ、あ。友達帰って来たね!俺。も、もう行くよ!」

ピュゥゥゥゥン

さっさと消えナ サ イ‼︎

モアとの時間を邪魔しないで!

「ね?ね?2人?俺達も2人だから遊ぼ?」

「いや、あたし達帰る所だし。」

だから、モアといる時間を邪魔しないでっ!

1人が前に立ち塞がり、モアの腕を掴んだ。

「いぃだろ?遊ぼぉぜ?」  

 帰るって言ってでしょぉ?邪魔されるの嫌いなのよね。わ・た・し。

「ぎゃぁああ!!」

えぇ!

腕をそんな方向に⁈

わぁ、モア…顔が恐い。

「ご、ごめんね!俺達行くから?!」

ピュゥゥゥゥン

邪魔なのよぉ!

帰れッ!

帰れッ! 

あ、前の2人寄り添って歩いてる!

羨ましいなぁ…。

でも、そこまで関係が進展してるわけじゃないし…。

あぁあ‼︎

やっぱり駄目ぇえ‼︎

でも…隣りを見るとどう見ても可愛い女の子…。

今日は女の子同士だからいいよねッ!

…えぇえい‼︎

ヒシッ

 だから、べたべたしないで!

「いいじゃなぁい!今日は、女の子同士なんだし!」

なんか、モアにさりげなく気持ちに気付いてもらう方法を考えなきゃ!!

「モア!コレは、今日のお礼!!と思い出ぇ!」

届けぇえ!!コノ気持ち…!

 …?ありがとう。

「じゃあね!今夜もティタニァに負けないでぇ!」

 ?



ーーーーーーーーーーーー

ここまで読んでくれてありがとうございます!

楽しんでくれたでしょうか⁇

少しモアの事がわかりましたね。

モア

ソレィュ

コメット

コリィヌ

ァンナ

ァリス

ノエル

ダントン

ドルチェラタン

あなたは誰のお話が楽しみですか⁇

このお話で秋期は終わりです。


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作者の貴重な栄養源になります◎


注)これは、24年1月に投稿したものを修正したものです。



冬期'に続く→→→

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【裏側の世界】秋期 xSx @mois-0000

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