どうやっても交差しない思い

その症状の持ち主には分からない感覚、というものはあると思います。

ましてや固有の体質などの生活面でも対応が必要なら尚更、その溝は何度も抉られるように深く深く広がっていくのでないでしょうか。

そして極至近で起こった喪失と、遠くの知っていはいても感傷のない偉人の死の受け取り方の違い。

そのどうしようもない深い深い溝を、僅かな一場面で突いてくる。
圧巻でした。

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