第10話
冷がお風呂から出てきたけど…やけに顔が赤い、のぼせたのかもしれない…ちょっと心配だ。
「冷顔赤いけど……大丈夫?のぼせてない?」
「だ、大丈夫……だけど…なでなでしてもらえたら良くなるから、なでなでして」
「はいはい、おいで?」
私は冷を抱きしめて、頭を撫でると冷はわかりやすく嬉しそうな表情をしていて微笑ましい。
さっき…すこし怒ってたみたいだったけど…私何したかわからないけど…謝った方がいいかな……
「冷…さっきごめんね?」
「な、なんで…お姉ちゃんが謝るの?」
「冷ちょっと怒ってたかなって……」
「怒ってないよ……むしろ私の方が悪いし…強く言っちゃってごめんなさい」
「別にいいよ?冷は可愛いからなんでも許すよ」
流石は私の可愛い妹だと思う。私への甘え方が上手だしちゃんとごめんなさい言えて偉い。
流石は我が自慢の妹だ、変なやつには冷を渡せそうじゃないな。
「ふーん…何しても許してくるんだ……」
「よからぬこと企まないでね?」
「どうだろうね?」
冷が少し私の服をめくって胸元にキスマークを付けてきて下手っぴなのか少し痛かったけど、かわいいからいっか。
「ちょっと痛いね」
「お姉ちゃん嫌だった?」
「嫌じゃないよ〜」
「なら、よかった……もうちょっと付けてもいい?」
「ん、いいよ…でも付けすぎないでね」
私のこと相当独り占めしたいのかわかんないけど…これは付き合ってる相手とかにする行為だと思うんだけど…なんかわかってなさそう…だしまぁ、深く考えないでもいっか。
しばらく冷が跡を付けてきたけどその度にチクチクした痛みが少ししたけど、冷が可愛かったから特に気にせず跡を残させてあげた。
「お姉ちゃん…ありがと……すき」
「はいはい、お姉ちゃんも大好きだよ」
「大好きまでは言ってない」
「じゃあお姉ちゃんのこと大好きじゃないの?」
「……だいすき」
控えめに言って天使だと思う、静かに大好きって言っておいて照れちゃうのがほんとに……反則だと思う…こんなの可愛いに決まってるじゃん。
時間見てなかったけど…そろそろ時間も時間だし…寝ようかな。冷はまだ私と一緒に居たそうだけど。
「冷そろそろお姉ちゃん寝るね」
「ま、まって…お姉ちゃん……私も、一緒に寝る」
「ん、いいよ」
冷を抱えて二階に行った。相変わらず冷は軽くて持ちやすいけど…足元が見えなくてちょっとこわい。
冷をベッドに寝かせてそこに私も入って電気を消した。
「冷と一緒に寝るの久々だね〜中学生以来かな?」
「そ、そうだね…お姉ちゃん」
「どうしたの?冷?」
「お姉ちゃんの匂いが…しすぎて……やばいんだけど……((ボソ」
「?」
「あ、大丈夫だよ?お姉ちゃん」
なにか聞こえた気もするけど…大丈夫らしいしいっか…暗くて顔色はわからなかったけど…ちょっと赤くなってる気もする…気のせいかな?ま、いっか。
「冷…大好き」
「お姉ちゃんだいすき」
冷の唇にそっとキスをして目を閉じた。
冷は多分寝てる間ずっと私に抱きついてて離れてなかったと思う。その証拠に朝起きたら私の胸に顔を埋めててちょっと可愛かった。
みんなに冷たい妹は私にだけ甘い 心晴 @koharu0105
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