第9話

お姉ちゃんの声が脳内をずっとリピートされ続けている。さっきの事を思い出してしまって…ずっと熱が引かないまま私は顔が真っ赤になってしまっていた。


「お姉ちゃん……すき」


お風呂場で密かに一言を呟いて私は身体を洗い始めた。

お姉ちゃんの声可愛くてえっちで…思い出す度に私は顔が赤くなり今までにないくらいお姉ちゃんを意識してしまって…どうしようもないくらい私の脳内はお姉ちゃんの一色で染っていた。


胸を洗ってもいいって言われたせいか…あのままお姉ちゃんに止められなかったら…多分歯止めが効かなくなって…おかしくなってたと思う…いや既におかしいのかもしれない……そのくらいお姉ちゃんの声が私の耳に鮮明に残っていて…お姉ちゃんの声は忘れれそうにない。


「お姉ちゃんにちょっと…強く言い過ぎちゃったかな……」


いいから出ていっては…流石に言いすぎた。

あの時はとにかくお姉ちゃんの顔を見てしまうと顔が赤くなって止まりそうになかったから…とっさに言ってしまったけど…今思い返すとちょっと…言い方が悪かったと思う…あとで謝らないと。


でもまだ…お風呂から出れそうにはなかった…身体が熱くて…顔もまだ赤さが引かない。

こんな状態でお姉ちゃんに会っても…なんにも言えずに終わりそうだし…もう少し落ち着いてから…行こうかな……。


お姉ちゃんの声を聞いて興奮してしまったせいか私は下の方に手を伸ばしてお姉ちゃんのさっきの声を思い出しながらしてしまった。


「……お姉ちゃん、すき、ん、あっ」


なんかいつもより興奮してたせいか…すぐに気持ちよくなってしまった。

やっぱり…想像でするよりも……本物の声が一番だと感じたと同時に…お風呂場で私は何してるんだろうって思ってしまった。


「……お姉ちゃん…大好き」


そう呟いて私はお風呂場を後にした。

まだお姉ちゃんのことを想像してしまうと少し赤くなってしまうけど…さっき程じゃないし…大丈夫なはず。多分。おそらく。大丈夫。

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