第1回放送 深夜ラジオ ep.5

 ドアのそばで固まってしまい動けないままでいると、下校時刻を告げるチャイムが鳴り出しました。

 真っ赤な夕日と間の抜けた鐘の音が教室を満たします。

 彼女の顔にもより一層濃い影が落ちていてどんな表情をしているかさえわかりません。

 急に居心地が悪くなった私はここから早く離れようと、何を探しているのかさえわからないまま尋ねました。


「ねぇ…その、見つかった?」


>>pause<<

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

Midnight Radio Communications 遠久野仁 @FilterEngine302

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る