ニサクとイサナ～勇者不在の勇者パーティ～

「イサナ、君は弱いんだよ」
「足手まといはいらない」

　勇者ニサクにそう言われ、勇者パーティをクビになった剣士の少女・イサナは、故郷に帰ってきた。
　久しぶりの帰省。
　母親や村のみんなに気を遣われながらも迎えられ、以前までの生活を取り戻そうとしている最中。

　――近くの森で異変があったようだ。
　剣士イサナは、その異変を調査しに森へ向かうことになる。