心の奥に仕舞い込んでいた未熟で青臭かった頃の感性を思い起こさせて頂きながらじっくり読ませて頂きました。
読み専であります。
司馬遼太郎の平和観を思い出します。
ある日の、ある時間の、ある空間を乾いた視線で切り取った文学作品。淡々と綴られた言葉が脳内で一枚の写真のように、あるいは絵画のようにじっくり染みてくる。短い作品なのに読後に世界が違ってみえるの…続きを読む
オキタクミ氏は天性の語り部なのだろう。ヒロシマ断章に続きこちらを拝読し、そう感じた。「私」の考えは、一切書かれない。感情にも触れない。反射的に起こる情動もない。語り部に必要なものとは何か。客…続きを読む
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