其れは一編の恋模様。事の顛末を知るは海と語り部のみ。



語る言葉は柔らかく、さながら童話のよう。しかして無邪気な悪意がちらりと顔を覗かせる。

輝く海原と、夢見た乙女。沈むは切なく悲しき白。絡みつく一縄は妖しく微笑む。

語り部の紡ぐ物語はどこまでも美しく、その結末は幸福か悲劇か。

その答えはここではお出し出来ませぬ。是非とも皆さまがお読みになって、その上で…。