第39話 私とも…2
「え、お昼!?」
「そ!亜美との話色々聞かせてよ~!」
「話す程の出来事は起きてないんだが…」
「教室だと話せないかな~と思って理由つけて出てきてもらったってわけ!」
「そ、そうか」
「いつもどこでお昼食べてるの?」
「人が少ない所」
「へ~!そんな所あるんだっ!案内してくれる?」
「あぁ…うん」
俺はいつものお昼ご飯を食べてる所まで木下さんを連れてきた。
「いつもこの辺りで食べてるんだ」
「へぇ~!確かに周りに人全然いないね!
亜美とイチャイチャし放題じゃん!」
「全然イチャイチャしてないから!てかいつもお昼ご飯山上さんは木下さん達と一緒に食べてるだろ?」
「それもそっか!そういえば最近坂井君は教室で男子達と一緒に食べてるよね!」
「うん。だからここで食べるのは久しぶりなんだよね」
「ふ~ん。じゃあさ今度お昼亜美もここに連れてきて三人でお昼食べない?あ、私はお邪魔かな~!ごめんねっ!気が回らなくて!」
「変な気回さなくていいから!」
「そう?アハハ!じゃあお邪魔させてもらうね!」
「うん」
木下さんはベンチに座ってお弁当箱を開きだした。
「すごい美味しそうだね!誰が作ってるの?」
めちゃくちゃ美味しそうだったので思わず聞いてしまった。
「ん?自分で作ってるんだ~」
「へ~。スゴいな!」
「全然だよ~。ってか坂井君のお弁当も美味しそうじゃん!」
「俺も一応自分で作ってるんだ」
「スゴいじゃん!料理出来る男子はポイント高いよ~!」
「へ、へぇ~」
「あ、良かったら玉子焼き交換してくれない?坂井君のやつ食べてみたいっ!」
「うん、いいよ」
木下さんの玉子焼きをもらったがめちゃくちゃ美味しかった。
「う~ん!坂井君の玉子焼き美味しいっ!」
「それは良かった」
よし、なんとかこのまま終われそうだな。
「あ、一個お願いあるんだけどいい?」
…まだ終われそうにないな。
目立たない俺にいつも話しかけてくれる女子がいるんだが…何故かはよく分からんっ! モッピー @moppi0102
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