第23話 カクヨムの改行と行間を考える

 私は今『勇者フルート物語』シリーズの5作目を連載中です。

 50話余りまで公開しましたが、現在は大半を下書きに戻して修正しています。

 何故なら、改行と行間が『カクヨム』のリーダーで読むには詰まりすぎていたから……。



『フルート』の物語はパソコンで執筆して、20年かけて自サイトで公開してきました。

 読者のほとんどもパソコンのモニターで読んでいた時代です。

 パソコンで読むのに最適なように、文字数と改行と行間を考えて書いてきました。


 でも、今は読者の大半がスマホで作品を読んでいます。

 スマホはパソコンのモニターよりはるかに画面が小さいので、これまでの表記では画面に表示される文字量が多くなって、読みづらくなってしまいました。



 さらに、先日『フルート物語・0 始まりの物語』をBOOK☆WALKWERで電子書籍にして気づいたのですが、『カクヨム』で読むときには、向こうよりさらに改行・行間が多くないと読みにくいようです。


 何故だろうと考えたのですが、おそらく作品を縦にスクロールして読んでいくスタイルと、横にページをスライドさせて読んでいくスタイルの違いではないか、と思い当たりました。


 横にスライドさせて読むBOOK☆WALKWERは、そのタイミングで画面が次ページに切り替わりますが、『カクヨム』はその話が終わるまで、ずっと1ページが続いていきます。

 だから、意識的に改行を増やし、行間を多くすることで、延々と続く1ページを細かいブロックに分けて、読みやすくしているのでしょうね。



 『カクヨム』で読みやすいようにするためには、改行は1文ごと、増えても2文まで。2文入れるなら、短い文章で。

 改行した文章1段落か2段落で空行を1行以上挿入する。


 スマホの画面を使って自分でも確認して、これが『カクヨム』では最適のようだ、という結論に達しました。

 実際、多くの方がこのくらいの改行と行間で書いているようです。



 ただ、私は電子書籍にもしようと考えています。

 そうなると、この改行と行間は多すぎると感じます。

 空白が多すぎると、ページをめくる動作が増えてしまって、ページごとに読む作品では面倒に感じられるのです。


 さて、どうしよう、と考えて、結局2つのバージョンを作ることにしました。

 電子書籍用の改行・行間が少ないファイルを作っておいて、それをコピーしたところに改行や空行を追加して、カクヨム用のファイルとして公開。

 作業はパソコンで行っていますが、必ずスマホで見え方を確認しています。


 気の長い作業ですが、読みやすくするためにはがんばるしかないですね。



 修正が終わったものから、順次公開しています。

 以前より読むやすくなったと思いますので、よろしかったら、この機会に読んでいただけたら嬉しいです。

 どの巻からでも読み始められるように書いています。



『勇者フルート物語・4 闇の声の戦い』

https://kakuyomu.jp/works/16818093082395044088

 

 


 

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20年間書き続けた私は小説家になれただろうか? 朝倉玲 @ley_asakura

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