救済、美少女、そして濃密な怪文書。

キャラの濃密さが素晴らしく、ストーリーに絡む上で異なる個性を発揮する。

主人公の行動指針の一つとして、救える美少女はすべて救うというものがあり、救われない美少女が出ないという点は安心して見ていただける要素である。もちろん善人であれば男も救うときは救う。
そして美少女ですらない悪人には容赦しないという点もよい。
美少女を傷つける者には死を。

また、理屈をも引っ込めるほどの力が主人公には備わっている。
そこから繰り出されるのが濃厚で美しい、美少女の如き怪文書だ。
怪文書とは言っても読めやしないとか意味がわからないとかではなく、常識すらも道を譲る言動、そして伴う結果のことだ。
世界の理より強い情熱により、作られている。

全て、作者の美少女に対する情熱や理解により、素晴らしい小説を書いているのだろう。
頭を美少女一色に作り変えるほどに、素晴らしい作品である。

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