世界観がたまらなく、好きです。AIがいる世界、なんとなくあり得そうな未来にドキドキしながら読みました。選ばれる命の中でうまれる、切ない恋。登場人物の名前を勝手に深読みして、さらに切なさを加速させてしまいました。
ミニシアター、その単語だけで何かときめくのに、この掌編はいろんな方向から胸をぎゅうぎゅう締め付けて来ました。
作中で、何故か心に刺さったフレーズです。ひと昔前であれば、遥か遠い未来の話なのでしょうけれど、今の世の中を見ているといつ、こんな場面が訪れても不思議ではない――そんな気にさせられる、シンプルで切ない小劇です。たったの二話。ぜひお読みいただいて、私のように余韻に浸ってみてはいかがでしょうか。