わかんないとこは流し読みでok!

内容はとても面白く、2日で最新話まで読んでしまいました!久しぶりに良い作品に出会えました!

ですが難点としてはやはりわかりにくいことでしょうか。

この作品はよく練られていて設定や世界観の作り込みがすごいと思います。「よくわかんないけどファンタジーだし」ということは少なく、ちゃんと理屈があることが多く、とても好みです。ですが、その弊害か初見ではわかりにくいポイントが多々あります。

他の方もおっしゃっていますがv型だのD型だの、作者の中ではもう基礎的なことなのかいきなり固有名詞がでてくることがあります。それが結構あってはじめの方は理解するのが大変でした。

テンポの悪さも気になります。章の終わり際に謎の組織がでてきて主人公に危険が迫ってる、、、なんて展開はよくありますが、それにしても敵が多すぎて覚えられません。
世界中に狙われ始めるならたくさんの組織から狙われるのは当然なのでしょうが、作品としてはいきなり4つ5つ組織が出てきてその分キャラの名前だけ出てきても覚えられないです。

様々な組織の思惑が重なるような展開にしたいのでしょうが、まだ主人公の前に出てきていない状態で話されても「よくわかんないやつとよくわかんないやつがよくわかんない作戦について話している」というような状況になることが多く、読まされている読者的には、これがちょっと勢いを落としている気がしてなりません。4つ5つの敵勢力の事情を連続で流されてもどれがどれだかわからなくなりますし、興味もないシーンがやたら長く感じてしまいます。

悪いことだけ話しましたが、それを補って余りある面白さがこの作品にはあると思います。
けっこう長文で説明が入ることもあり、数話見て読む気力が浮かばない、ということになりリタイアする人が多いからこの星の数なのでしょうと自分では感じました。そしてそれはそのとおりで、「先に進めば読みやすくなる」ということはありません。なんならさらに複雑になり難しくなります。それが苦ではない方は読んでみてはいかがでしょうか。内容自体はとてもおもしろいです。