自分に恥じない生き様に、妬ましくも応援しちゃう

「ざまぁ」や「ご都合主義」、「お涙頂戴」でもない物語。
読ませる文章のなかに自然と頷ける登場人物の心情描写がある。
納得のいく物語の進行の中心にある若い信念のある主人公の生き方は、どうしてか心を打つ。
たかが娯楽小説と笑うなかれ。
しかと心が込められて一作。
ぜひ御一読を。