エピローグ
その後、出版に向けて編集さんとのやりとりをしたり、賞金を受け取ったりした後。
私は父さんと母さんのチャットアプリのブロックを解除し、二人を外食に誘った。そして、近所の洋食屋で父さんと母さんに会う。
そこで私は、二人と一緒に、ピラフととんかつとスパゲティを持ったご当地料理を囲んだ。ちなみに、私の新人賞の賞金でおごることになっている。
料理を食べる二人に、私が、
「娘の稼ぎで食べるご飯はおいしい?」
と、にやにやしながら答えると、
「ああ、うまい……!」
「おいしいに決まってるわ、真朝……!」
と、二人は泣きながら答えた。
私はそれに、のけぞって驚いたが、
「……そっか」
と納得して、スパゲティを食べた。
会食を終えた後、二人を見送り、私も自宅に戻った。
そして、パソコンを起動する。受賞した小説を、出版に向けて直すためだ。
編集さんからの指示をメールで確認してから原稿を開き、私はキーボードを打った。
ライトノベリスト 大沢 朔夜 @oosawasakuya
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