あとがき、参考文献

 作者の巳心星王です。この話を読んでいただき、ありがとうございました。

 先にお伝えしますと、私は授業では地理を選択し、世界史は学んでいないので史実とはおかしな点があるかもしれません。

 そして、この話は私が歴史の授業で覚えていることと、インターネットで調べた史実に基づいた『創作』ですので、実話ではありません。



 私は現在高校二年生として生活しています。もちろん戦争とは無縁です。テレビ越しでしか見たことがありません。母とニュースで見て、ああ怖いなぁ、と呟いている程度です。

 もちろん戦争は良くないと思いますし、やってることは殺人と変わりはないとも思っています。しかし、戦争は殺人よりも恐ろしいです。戦争が殺人よりも怖いと思うのは、もちろん人が大勢亡くなると言うこともありますが、殺人を戦争と言い、政府が公認していることです。



 昨年(高校一年時)の歴史総合の授業で、物語の題材とした『クリスマス休戦』を習った時、私は何かを感じました。

 第一次世界大戦の最中に起こった、非公式の停戦で、タバコやお酒を交換する、サッカーをする、きよしこの夜を歌うなど、本当に戦時中なのかと思う出来事を、先生から沢山聞きました。

 世界大戦中に敵味方関係なく笑い合えるので、まだ世界は捨てたもんじゃないなと子供ながらに思いました。

 しかし、やはり戦争は戦争なので、死者も出ますし悲しいことも起こります。それでも、人がこのように幸せを作り出せると言うことはとても素敵だと思いました。

 クリスマス休戦の話は、人は素敵なんだなと思っただけであり、私が戦争にロマンを感じている訳ではありません。



 私が書いたセオドールたちの戦線は、クリスマス休戦をしましたが、クリスマス休戦をせずに戦争を続行した地域も少なくありませんでした。

 クリスマスを祝おうと塹壕から出てきたところを撃たれて亡くなる人もいました。

 当時、ドイツに従軍していたアドルフ・ヒトラーは、クリスマスを祝おうとする仲間たちを「戦時中にこのようなことをするべきではない」と叱りつけた話もあります。

 また、国土が戦場と化していたフランス、そして国土がドイツの占領下に置かれているベルギーの兵士の多くは、ドイツ軍とクリスマスを祝おうとしなかったらしいです。



 現在、世界中のあらゆる場所で戦争、紛争が起きています。そして、多くの人が亡くなっています。私のような高校生ほどの年齢の人も、私の両親のような年齢の人も、国家の争いのために亡くなっています。今、このような状況は、世界中が戦争へと向かっているように感じます。世界中で不況になってからの戦争、まるで第二次世界大戦のようです。

 今現在これを書いているのは、二◯二三年の十二月のクリスマス前なのですが、どこかの地域では休戦をするのでしょうか。

 私たちはただの力のない人です。きっと物語で描いたセオドールと同じように、下っ端の力のない人なのでしょう。それでいて私は、親の力がないと生きれない子供でもあります。大学入学ももう少し先ですので、それなりの知識もありません。

 一体私たちが平和に生きるためには、何ができるのでしょうか。



参考


ウィキペディア、クリスマス休戦

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/クリスマス休戦


第一次世界大戦のの原因

https://www.lets-bible.com/world_war/ww1.php

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兵士は聖夜に何を夢見るか 零名タクト @pennginn0907

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