あなたが総理

第109話改悪民営化

議員「現在　人員不足で苦しんでいる企業や倒産する企業が多い中　派遣に頼るしかない会社もあると思いますが派遣法廃止は人員不足を　更に悪化させ倒産ラッシュが起きる可能性がないでしょうか？派遣労働者の中には派遣労働の方がいいと言う方もいると思います」

「確かに公務員を増やす　派遣法廃止どちらも反対意見が多いかもしれません…人員不足で潰れる会社も必ず出ます。派遣会社は100%潰れますね…しかし仕事は必ずあります…様々な業種で人員不足ですからね…派遣法廃止までは1年〜最大2年の猶予を設けますので　その間に正式に雇えばいいです。社員パートアルバイトこれだけで十分です。申し訳ないですが派遣を雇わないと　やっていけないのは会社側にも問題があると言う事です。待遇改善するか事業縮小すればいいです。経済成長する国と言うのは若者が多い事が有利になりますが人口減少しながらでも経済成長は可能です。高い技術力のある　この国が衰退してきたのは人口減少だけの問題ではない…政府も企業も投資をしてこなかった結果です。政府は　ずっと緊縮財政…企業は設備投資をせず貯蓄と株主還元しかしてこなかった。　人が足りないなら人に投資してもらうしかないです…万が一　会社が潰れても従業員も社長も　そこで人生が終わる訳ではないです…仕事は必ずありますし困った国民を助けるのが政府の仕事です。

人生の成功者…仕事でも投資でも最後の最後に　勝つ人ってどんな人だと思いますか？」

議員「優秀で先見の明がある　あるいは強運とか…」

「確かに　そう言う人が成功者かもしれませんが人生で1度も負けた事がない人なんていないでしょう。最後の最後に勝つ人と言うのは勝つまでやめない人です…どれだけ負けようが恥をかいても諦めず挑み続けた人が最後に勝つ…人生も一緒です…どこからでも　やり直せる」

議員「しかし　それは精神論です…現実的に対応しきれない事も起こり得ると思います」

「はい…まぁここまでは綺麗事ですね…しかし

派遣法は1986年までなかった…元々なかったモノを無くすだけです。徐々に改正されて行きましたが2003年　製造業まで派遣労働を拡大しました。政府は　これが改悪だった事を認めなければならない…この時代から非正規雇用が拡大

　公務員　一般企業の社員は激減し始め雇用は不安定になり　増税以外で　この国を壊した一つの要因です…失われた40年内に公務員　正社員減少が　しっかり当てはまります。

雇用の流動化ではなく雇用の不安定化…データで　はっきり出ているのに　いつまで誤魔化すのか…私は当初　国営農業を　いずれ民営化しようと考えていましたが　それは止めました。

恐らく　それも間違いだと気づいたからです…民営化のメリットとはどんな事ですか?」

議員「 経営・業務の効率化や向上 政府や自治体の支出削減です」

「郵政民営化で国が成長してないです。国民の暮らしは豊かになってない…貧しくなっているなら間違えてると言う事です…政府の支出削減は緊縮財政です…国内だけで見れば政府が黒字なら国民は必ず赤字です。民営化と言うのは

国民に負担を押し付ける結果になる…例えば

市役所を民営化します…サービス劣化さらに今まで無料か数百YENで出来ていた手続きは　どんどん値上げされます。答えは簡単で民間で無料　数百YENで経営すれば必ず赤字になるからです…その赤字を埋める為に税金があるのに民間に任せれば値上げは当然…民営化すれば税金分　政府は黒字になる…他にも民営化は最悪のデメリットがある…電気　ガス　水　いわゆるライフラインと言うやつですが　これらが外国企業に買収される可能性もある…この国で生きる為に必要なものが最悪他国に支配されるなんて　あり得ない売国行為です…国鉄　郵政　様々なものが民営化されて来ましたが　これ以上は一切認めない！

今後　民営化が正しいと言う政治家がいるならば辞めていただきます。国民を騙す政治家は私の政権に必要ない！」

国会フロアは物音一つないほど静まり返る

「誰も異論ない様なので　第1の政策　国営農業が開始されてから　実働勤務される方に関しては公務員として国が雇います。

更に派遣法は最大2年で廃止しますので他の職業紹介システムが必要になります。

厚生労働省が行う　総合的雇用サービス機関

ハローワークの様なものを新たに作ります。

ハローワークは個人に仕事先を紹介しますが

別で会社や個人事業主に直接仕事を紹介するサービスです。

これで人員不足　経済成長　不正　様々な問題が改善される…

今まで大企業〜中小企業〜個人と仕事が流れ途中で紹介料　マージン　手数料が引かれ正式な金額が個人に届いていない…中には右から左に何もせず仕事を流して稼いでる悪い人もいます…これらを一掃します…仲介を国が担う事で不正は必ず減り紹介料なんて人身売買の様なシステムはなくなり働き手も必ず増える…恐らくハローワークよりも大規模なものになるので公務員も増やす事になりますね…今後　不正などは許さない…自分で働いて下さい」

議員「そうなると大企業でも経営が厳しくなる会社が出てくる事もありえるかと…」

「ハハハ…中小企業にならないよう真面目に頑張って下さい…大丈夫です…例え会社が無くなっても仕事は国が仲介するので必ずあります。

仕事があるのに潰れるのは経営者の問題です。

勿論　国民は国が守るので今後　圧力に屈する必要はないです。真面目に頑張った人間が正しく評価され成功出来る世界になります。

無駄は徹底的に無くし平和で幸せな国になるよう皆で頑張りましょう…本日は以上！」

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プライベートルーム

番場「これで大企業　特に経財連は完全に敵に回す事になった…向こうからすれば宣戦布告と受け取る…

第1の政策でも大企業から仕事が流れ集まった人材もいる。」

「私から喧嘩を仕掛けたつもりはないです…

不正なく仲良く頑張りましょうって言ってるだけです。

それに実働しているのは中小企業や個人です…大企業の社員なんて僅かです…まとめ役をしているかもしれませんが大企業でも中小でも　その道のプロなので最悪　事業から撤退すると言い出しても次は中小企業が引き継ぐだけで頭が変わるだけ…作業も進められる。中小に直接

依頼すれば大企業を通さない紹介料分　中小は儲かる…大企業も１番おいしいポジションを中小に奪われ自らの利益を減らしてまで撤退しない…そこまで反発する経営者は愚かです…　」

堀田「駆け引きですか？」

「そうですね…派遣法廃止と厚生労働省

仲介システムにも　まだ時間が　かかるので

まだ　お互いの利害関係は一致しています。わざわざ現段階で私を敵に回す馬鹿はいないでしょう。」

番場「そちらは大丈夫だとしても世論の反応は未知数だ…公務員＝悪と考えてる国民も多い…

派遣が気楽で働きやすいと言う人間もいる…

支持率が　どう動くか予想出来ない」

「番場さんは少し国民を舐めすぎです…彼等は

　そこまで馬鹿ではない…この政策は2つとも時代を逆行する　時間を戻すものです…

40年間も貧しくなり続けた実体験をしてきた人々なら理解出来る。多少支持率が下がる事があっても私の政権は終わらない。私は最後に勝つ男です…ハハハ」