罵詈雑言ならぬバリ正論!!

外道

第1話 ‘女性’天皇反対!!

愛子天皇という言葉がトレンド入りしているそうな…。

私は愛子天皇、いや女性天皇なるものに反対である。


現天皇家の弟にあたる某宮家の厚顔無恥ぶりが、連日ネットの個人チャンネルを賑わしている。

そんなさなか、一服の清涼剤のような存在で現天皇の第一子を持て囃したくなるのかもしれない。


が、そんな風潮は現実を見れば必ず失望に変わるだろう。

断っておくが私は、別に愛子内親王が嫌いなわけではない。

まあ、好きでもないが。

が、天皇家というさして優秀とは言えぬ家柄に生まれ(そもそも能力的には何かに秀でている必要がない)、さして変わらぬ特権的待遇、教育を受けてきた御仁が聖人君主のような振る舞いを続けられるはずがないというだけだ。

聞くところによれば彼女も、問題だらけのもうアイドル事務所のファンだと聞くし、感覚的にはいわゆる『普通』の女性である。

弟宮家の娘二人と血縁がある以上、言動も似てくるのは無理がないし、むしろ自然だろう。

そうである以上、『普通』におかしな言動を今後取らないとも限るまい。


愛子天皇を望む人々は彼女に何を望むのか。

もし生まれた家が異なれば到底付き合いする赦されぬであろうイケメンの上級国民と婚姻を結び、そして理想の国母となり、新たな天皇家のリーダーとして民を導く…。

だが、誤った配偶者を得たり、まっとうな子供を授からなかった際、今度はまた彼女が非難にさらされることになるではないか。

そんな期待を持って愛子天皇を支持すれば、逆に彼女を追い詰めかねない。


彼女は昨今批判されているアメリカの詐欺師紛いの弁護士に嫁いだ元内親王やその妹たちとは違うですと?

ならば、考えてみ見るがいい。

私の記憶に誤りがなければ、弟宮家とされる一家も数年前までは‘理想のご一家’なるスタンスで報道されていた。

翻って愛子内親王はその‘おふるまい’や、不登校問題などで多くの非難を受け続けていた。

ソレが何を契機にしたのか、突如賞賛の対象に成り代わったではないか。

マスコミやネット世論など、事実を無視していくらでも時流次第で風向きが変わるのだ。


もう一度言う。

私は愛子天皇に反対だ。

いや、女性天皇なるものに反対なのだ。

さらに断っておくと、私は女性蔑視の思想などこれっぽっちも持ち合わせてはいない。


日本人は一貫して自立をできない民族だ。

国防・文化・宗教に至るまで他国の文明に依存している。

故に万世一系を誇っているとされることが取り柄であり、己の身分とかけ離れた存在である皇室を尊び、それを真正化し、すがろうとするわけだ。

旧宮家や元華族、財を成して成功したものの末裔なるものがいまだ礼賛され、社会の上級ポストを占めることからもそれがわかる。

現在は、それを女性活躍社会になぞらえ、愛子内親王を神輿として担ぎたいのだけなのだ。

そこには、女性が中心となるべき、という歪んだフェミニズム的な思想もうかがえるのは私だけだろうか。

つまりは女性を天皇に祭り上げれば、万事コトが解決するという様な風潮がいやなのだ。


天皇制を維持したいならば、いかに傍若無人にふるまおうと、その御仁を帝と崇めればよい。

そもそも世襲制を認め、その血筋だけが存続の理由である以上、理不尽な制度なのだ。

いや、それは民主主義的ではないですと?

だったら、天皇制などいりませんと国民が声を上げればよい。

一部の皇族は案外、拍手喝采で喜ぶだろう。

でも、元皇族っていう特権だけは認めてね、と言いそうで怖いが(笑)…。

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