1/5 【書く】『日常キリトリ線』より「第146話 黒き鏡の玉兎。」


・『日常キリトリ線』より「第146話 黒き鏡の玉兎。」

https://kakuyomu.jp/works/1177354054881796766/episodes/16817330669518940756


 嘘をつき続けたせいで、毛の色が変わってしまった兎の話を聞いた「僕」は、ゲイであることを周囲に秘密にしているので、それが気にかかっている。そんな時に、同じ式場で働いているウェディングプランナーの祝嶺さんが辞めるという話を聞いて、彼女に対して謝りたいことがあると自覚する。

 二〇二二年におくとりょうさまが主催した『同題異話 9月号 「黒き鏡の玉兎。」』への参加作品。そして、当時の同題異話は同じブダイで共通する人物を出したりしようと考えていたので、リンクがある作品がある。それは以下の通り。


・『日常キリトリ線』より「第120話 さよならを忘れて」

https://kakuyomu.jp/works/1177354054881796766/episodes/16817139555588157763


・『日常キリトリ線』より「第125話 叫んで五月雨、金の雨。」

https://kakuyomu.jp/works/1177354054881796766/episodes/16817139558508304867


 丁度、年度の半分の月なので、これまで張った伏線を回収するイメージの話になった。もちろん、ストーリーはタイトルを見てから決めているのだが、どこかで使えるかもしれない、という気持ちで、あちこちにネタを仕込んでいる。それが上手に噛み合うと、「自分、グッジョブ」と言いたくなってしまう。

 こちらの一編、架空の民話の話題からスタートするのだが、単独版では、その民話のありそうな感じをとても褒めてもらえた。タイトルを見た瞬間に、「民話っぽいなぁ」と思ったから考えた話だけど、宮沢賢治の『貝の火』のように、ラストで急に救われなくなる話をイメージしていたので、そこを評価してもらえたのが嬉しかった。


 それから、主催者のおくとさんの反応で、「沖縄らしい苗字が良い」と言われたのも意外な反応だった。ここで生まれ育っているとあまり感じないが、沖縄の苗字の意外性は面白いのかもしれない。ちなみに、主人公が働いている式場のスタッフは、「謝花」「祝嶺」と、なんかめでたい一文字が入っているというくくりが合ったりもする。

 ちなみになみなみ、主人公とその恋人は、全く別の話でも書いたことがある。その時に、恋人の名前を決めていたのだが、それをすっかり忘れていて、「叫んで五月雨、金の雨。」を書いた時には全く違う名前になっていた。自分の記憶力を恨めしく思う出来事であった。




















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