あふれる狂気と知性

　本編を読みはじめてすぐに驚愕しました。

　美しい書き出しで描かれた修道女が、狂気のシスターだったのですから！

　知的でありながら独特な雰囲気をもつアッシュと、彼に振りまわされる成神さんとのやり取りも、読んでいて読者を飽きさせません。

　猟奇的事件が次々と繰りひろげられますが、いずれもバラエティ豊かで、あふれる教養に裏打ちされていることが分かります。

　この空気感は出色のものであり、ぜひ一読してみることをオススメします！