狂気も惨劇も、少年の心には響かない

どこか抜けている印象が強い警察官と、とある事件で彼に保護された少年を主軸に描かれていく推理サスペンスです。

歪んだ生活を強いられていた少年は、常識に疎いのはもちろん、人として大切な部分が欠落しているように見えます。

しかし、人は不足を他で補うように出来ている。

彼の知識は冴えない警察官を優に上回り、歪んだ環境は、彼に歪んだ者達への理解を与えました。

数々の事件を経験していく中で、少年はどんな変貌を遂げるのか。

ぜひ読んでみてください。

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